全線乗車も果たせたので,少し早く現地を出発.18:00過ぎに楽山へ戻り,半露店で四川式しゃぶしゃぶ.
ゆでた肉や野菜を,唐辛子粉を付けて食べます.
またしても,哈爾浜ビールで流し込む.けっこう美味.
待つこと,1時間半. ようやく,チャーターした機関車がやってきました.
客扱いが無いので,機関車単行.運転席に乗り込みます.
やはり,運転台からの景色は違います.
見てわかるとおり,ワイパーは手動です. 運転手さんが左手で引っ張っているモノわかりますか?...ピューゲルを引っ張り上げているのです.運転台に入らないとわからない!...引っ張り続けないと機関車は止まってしまいます.スパークが多い原因がわかりました.張力不足なんですね!
チャーター列車を待つ間に,臨時石炭貨物がプッシュプルで到着.
わかっていれば,編成が見通せる場所で写真を撮ったのだが,いかんせん満コンになって,ダイヤに問題がなければ出発するという,いい加減な運用なので,どうしようもなく...
露店の散髪やさん,大人気.
日曜と言うこともあるのか,客は引きも切らず...
あっという間に,機廻しして,すぐに出発.
どうも,この茶色革ジャンの人は,連結作業のためにだけ乗車しているみたい.
再び,"草埧"站へ戻り,すこし遅めの昼食...といっても,出発が遅かったのでちょうど良い時間.
当然,四川料理...なぜか,哈爾浜ビールで流し込む.まぁまぁ,いける味?であった.
途中,石炭鉱山口や,民家の軒下をゆっくり・大揺れで通過しつつ,20分弱で"老砿"站へ到着.
ちなみに,客車?は駅に放置されっぱなしなので,いつでも乗車することができます.
定時?近くになったところで,牽引の機関車が登場.まったく職員に見えない人が,運転台から現れ,ピン・リンク式の連結器を連結し,あっというまに出発となりました.
出発時間が迫ってきました.
どこから現れたのか,鳥かごの中に,乗客が収まっていきます.
雨の日にはあまり乗りたくない構造です.
駅には,駅名票はありますが,時刻表が見あたりません.
石炭を降ろす作業は人力だった.
ここでは,時間がゆっくり流れている.
アパート脇に,2両の機関車が留置されていた.
残念ながら,スペックは不明. ↓
←
仮設橋を渡り,急な坂道を登り切ったら,アパートの間に突然軌道が現れた.
架線は,電柱の間に補助架線なしで渡してあるので,到着するまでまるで気づかなかった.
→
大渡河にかかる仮設橋を渡る.
一車線分500mほどの橋であるが,
片側交互通行の交通整理はまったくされていない.
先につっこんだモノ勝ち.
中国の運転事情を考えると恐ろしい.(笑)
←宿泊した嘉州賓館,江沢民氏の揮毫したホテル名がかかっていた.
嘉陽小火車(芭石鉄路)・沫江煤電
楽山市内の風景.
やはり,田舎なのでどこかのんびりしている.
名古屋とか,京都とか,販売物と無関係な店名を見かけた.
写真右は,パン屋さんで見つけた海苔巻き.具はケーキ!
日本語専攻だった店員が作ったらしい.残念ながら試食せず!
さぁ,明日は3時起き,4時半スタート...早めに寝よう.
"草埧"站を出ると,すぐに路線唯一のトンネルがあります.
ほぼ,真っ暗ですが,頻繁にスパークが光るので,状況把握には困りません.
トンネルを出るとすぐのところに,"隧道"站がありますが,ホーム?は向陽方面にしかありません.
民家脇に留置線が敷設されていた.
本当に生きているのか疑問だったが,しばらくすると機関車が空の石炭貨物車を引いて,留置していった.
住人は,出口前の貨車に困るだろうと見ていたら,苦もせず連結部分を超えて通路へ出ていた.
まねしたら,手が石炭カスで真っ黒になった.(笑)
選炭場への投下口.ここではズリもいっしょに貨車で運んでくる.
...うろうろしている間に,臨時石炭貨物到着.日曜日であるが,出炭しているようだ.
■2012/3/24日(土) 自宅 →成田 →成都 →楽山
成田へのリムジンバスが,この時間帯だけ2時間便がないため,しかたなくNEXで向かう.
さすが,成田.無効印も英語表記であった.
いよいよ,成田17:15発NH947で成都へ...四川省ナロー列車探訪の旅スタートです。
成都23:00到着後,楽山まで2H移動し,翌早朝から行動開始の計画のため,今回はCクラスを予約,機内で睡眠を取る予定です。
NH947は,B737-700での運用,成田では,バスで移動して搭乗しました.
余裕を持ってラウンジから移動したら,すでに搭乗手続きは後半戦で,予定時間の10分前にドアが閉まりました。
...計画通り,機内で充分睡眠を取り,(武漢の少し手前で飛行機は迷走していましたが)ほぼ定刻に成都着。(時間調整のための迷走だったのだろうか?迷惑な話だ。)
この後の移動時間が長いため,気張りトップで到着ゲートを出たが,迎えが見あたらない...10分ほど周りを探す...見あたらない...
しかたなく,ケータイ電話を掛けようとメモを探しているところに,ようやく,今回契約したガイドが現れた!
真夜中の成楽高速を110km南の楽山市へ向かって飛ばす。
ガイドより,3/25(日)に予定していた,嘉陽小火車は休日はたいへん混雑するため,日程を入れ替えたいと提案があり,(本当は休日は臨時列車も走り,撮影チャンスも多いのだが)提案を受け入れて,沫江煤電→嘉陽小火車→楽山市見学のスケジュールに変更する。
ほとんど車は走っていないため,快調だが,真っ暗でまるで周りの状況がつかめない。
あきらめて,寝る。
予定より少し早く,am1:00にホテル到着。
フロントをたたき起こしてチェックイン。
...ところが,カードキーの部屋が開かない。
ふたたびフロントをたたき起こす。
...ぶつぶつ言いながら再度カードキー作成。
今度は入室できた。
即,風呂に入って就寝。
2012年3月24(土)~3月30(日)の日程で,年休消化をかねて火陽小火車,沫江煤電,瀋大線旅順支線,大連201/202路線,大連空港リムジンバスに乗ってきたので,レポートします。
四川省ナロー鉄道訪問
■2012/3/25(日) 楽山 →沙湾 →沫江煤電 → 楽山
昨日より宿泊していたのは,楽山市の「嘉州賓館」(3つ星).ものすごくベッドが硬かった!(笑) どのくらい硬いかというと,床で寝るのと同じくらい硬かった.
今日は,12:00過ぎの列車に乗ればよいので,9:30出発計画。
7:00に起床して,周辺を散策しようとしたが,まだ真っ暗だ。中国は国内すべて北京時間なので,西に位置する成都周辺は,1時間以上の
時差がある。
仕方なく,洗面しつつ,朝食の時間まで部屋でウダウダする。部屋に,ミネラルウォーターのサービスが無いことに気づく。
8:00朝食。朝から四川料理。もちろん辛い。
露店でミネラルウォーター2元/本を仕入れて,9:30に楽山出発。沙湾へ向かう。
沙湾までは,一般道(下道)を使う.
今日は,中国には珍しくすっきりとした"晴れ".夜のウチに降った雨が効いているのだろうか?
二毛作前に植えられている菜の花が満開でとても美しい.
中国も日本と同様,今冬は寒かったようで,あきらめていた菜の花が満開である.
途中,とんでもない橋を渡り,無事"草埧"站へ到着.
意図していなかった住宅街の真ん中に,突然線路が現れたので,すこしおどろいた.
駅には時刻表は無い.周囲の人に聞くと,12:20に"老砿"行きが出るらしい.それまで周辺の引き込み線や,選炭場へ伸びる線路を散策した.
ちょうど,留置中の石炭貨物が荷下ろしを開始した.貨車の移動以外は,すべて人力である.
あっという間に,12:00過ぎ...どこから現れたのかと言うくらい,人が集まっている.ワタシも乗り込んだ...が..."ガッ!"連結部に,頭をぶつけた.ものすごく痛い.さっそく,鳥かごの洗礼を受けてしまった.
バネは付いているが,ものすごい乗り心地の列車で,"老砿"站を往復.途中に,生きている?石炭鉱山脇を通る.
"老砿"站では,あっという間に機廻しをして,"草埧"へ向けて出発.往復40分の旅は,あっという間に終わってしまった.
これでは物足りないので,16:00過ぎに出る,"向陽"行きに乗る決心をする.往復後,宿に帰り着くのは夜になってしまうが,まぁいいや!...と
興奮冷めやらぬウチに,昼食.
もちろん,四川料理. ビールで流し込む.
昼食後,駅でぼ~っとする.
ヒマなので,子どもをインスタントカメラで撮影していたら,あっという間に人だかりができた...田舎である(笑).
なんの契機かわからないが,"向陽"まで臨時列車を走らせる話になっている.しかも,機関車の運転台に乗れるらしい.350元と言われたが,拒否する選択肢は全くない!(笑).値切りもせず,交渉成立.
2時間早く,"向陽"行きが実現してしまった.
もしかして,沫江煤電でチャーター列車を走らせた初の日本人かも知れない.チャーター料金の基準を作ってしまったかも知れない.今後の人,申し訳ない.
近所の店で,イスを借り機関車へ持ち込む.ものすごくシンプルな運転席だ.
ピューゲルも,バネ式ではなく,人力で持ち上げ続けなければならない.(笑)
途中で,"オレも乗せろ"...というような,ただ乗りを拾いつつも,"向陽"站往復.もう少し話せれば,一時停止させて,要所要所で撮影をしたのだが...
明るいウチに楽山市へ帰着.またまた,四川式しゃぶしゃぶをビールで流し込む.
ポン酢でなく,唐辛子粉をまぶして食べるところが,何とも四川式.
明朝は,4:30出発なので,朝食を調達しに行く...ケーキ海苔巻き発見.店員さんが,日本語専攻だったとか...
22:00には,寝た!