■2015年8月29日(土)
今日の予定は,始発の列車に乗って
苫小牧→小幌→東室蘭→鷲別→札幌→滝川→赤平→芦別→滝川の予定です。
●苫小牧→小幌
6:01始発の長万部行きに乗るため,ホテルの朝食を断って5:30にチェックアウト。 コンビニで朝食+非常食を仕入れて苫小牧駅へ。
今日の移動距離は450kmほどになるため,苫小牧駅で「一日散歩キップ」を申し込んだところ,ここでは売ってない!とのこと。 残念です!
しかたなく,苫小牧→小幌の乗車券を購入。
キハ150系2両編成の472Dは,1ボックスに1名程度の乗客を乗せ,定刻に苫小牧駅を出発しました。
バックパックを背負った同好の士もちらほら見かけられます。
途中で乗ってきた高校生たちも,東室蘭で下車してしまい,8:25礼文を出発。 小幌は隣駅なので,前方車両へ移動しました...
ところが! 先頭車両ものすごく混んでいます。 それも,同じ目的と思われる方々が大量に!...どこから乗ったのでしょうか?...考えられるのは,登別,東室蘭あたりか?
設備担当で,小幌駅警備に行くと思われる方も2名乗車しています。(車で到達できないので,車は礼文駅へ留めて列車移動のようです)
●小幌駅
無人駅,2面2線。トイレ有り,駅舎なし。
定刻の8:33に到着。 先頭だったワタシは,運転手に「乗車券記念にください!」とお願い!...考えているようなので,再度「記念にもらえますか?」...下車予定の人たちが列を作り始めている中で再度お願い。
かなりしかたなくっぽく了承を得て列車を下車しました。
同じ列車で小幌駅へ下車したのは,ワタシを含めて20名超。
下車にかなり手間をとられたのか,5分ほど遅れて472Dは出発していきました。
その小幌駅ですが,想像以上に何もありませんでした。 左右は長大なトンネル,裏は道無き山。前は海と思っていたのですが,かなりの急傾斜を標高50mほど降りなければ海へたどり着くことはできません。
駅前にはトイレはありましたが,飲料水等は見あたりませんでした。
保線用の建屋が2つ,もちろん自販機などはメンテナンス不能のため存在しません。
駅前から,海岸へ伸びる踏み後をたどってみましたが,かなりの藪こぎ+海がかなり下の方に見えたため途中で引き返しました。
駅到着直後に,カシオペア,スーパー北斗1号が通過し,貨物列車も相次いで通過していきました。
折り返し,9:16発479Dまで暇をもてあますことなく過ごすことができました。
驚いたことに,折り返しの479Dからも,20名近くの乗客が下車してきたことです。 この列車で降りたと言うことは11:35の長万部行きまで2時間19分この駅で過ごさなければならないということです。
警備できていた保線作業員もワタシたちと同じ列車で帰るというのに!
●小幌→東室蘭→鷲別
472Dと同様に5分ほど遅れて479Dは小幌駅を出発。
朝早かったこともあり,東室蘭までの1時間30分はほぼ寝て過ごしました。
途中の本輪西では,JR貨物の工場公開がある予定なのですが,ここに寄っていると赤平,芦別をこなせなくなるため,今回はパスし,乗り換えの東室蘭駅で整理券を芦別までの乗車券へ変更。隣の鷲別へ移動しました。
●鷲別駅
有人駅,2面2線,トイレ有り,自販機有り
10月1日より有人駅行時間が30分/日に縮小,11月1日より無人化予定。
道内の有人駅では唯一マルス未設置のため,自動券売機で取り扱いできないキップは常備軟券で対応。指定席特急券も取り扱いができるが,こちらも手書き+ゴム印での発券となる。
昨年までは,JR貨物の鷲別機関区が隣接されていたが,現在は五稜郭機関区へ統合,留置線には朽ち果てる寸前のDD51が4両だけ放置されていた。
鷲別駅では,無人化前に駅スタンプの確認と,料金補充券での指定席特急券発行です。
残念ながら,駅スタンプは存在しませんでした。
料金補充券での特急券で11:48発すずらん5号で指定席券を購入し,札幌まで乗車しました。
●鷲別→札幌→滝川→芦別
本日最長の移動距離です。 すずらん,スーパーカムイ,各駅停車と乗り継いで220km,約4時間の旅です。
もともとスーパー北斗の走るrせんへ,停車駅の多く走行区間が短い電車特急を走らせる訳なので,おのずと乗客は減ってきます。
5両編成のうち1両しかない指定席の乗客は定員の20%ていどだったでしょうか?
13:20に札幌へ到着,昼食替わりに東京地方とほとんど値段に差のない立ち食いそばを食べ,スーパーカムイに乗車。
滝川で,約30分の乗り換え時間で2433D新得行きに乗り込みました。
単行のキハ40 1700番台は中国人の個人旅行客を大量に乗せほぼ満席!2つ目の赤平駅へ移動しました。
●赤平駅
有人駅,2面3線,みどりの窓口あり,トイレ有り,自販機有り
駅舎は,赤平市民交流センター内に間借りしている形となっており,センター営業時間外は施錠され内部に入れなくなっているようです。
このため,平日昼間以外は無人駅状態です。
この駅も,今年度で無人駅化される予定で駅スタンプを押してきました。
駅前は,商店が多数ありますが,炭鉱閉山後かなりさびれており,多数の商店が閉鎖されている状態でした。
駅舎内には立派な待合室がありますが,交流センターの利用者がほとんどで,次の富良野行きに乗車したのはワタシを含めて2名のみでした。
赤平には3社の炭鉱があったため,広大な駅敷地が残っていますが,線路は既に撤去されています。
●赤平→芦別
1時間ほど待ち,後続列車で3駅先の芦別へ。
列車交換でやってきたのはキハ40-777,釧路の朱色です。
運転席脇のホーム上で夢中で写真を撮っていたら,運転手さんが「もう出発するよ」...と,
焦って乗り込みました。
今でも富良野臨貨が走っており,貨物列車との交換が発生していますが,富良野までのすべての駅が長大編成に対応した交換設備を持っていて現在も生きています。
17分乗車,ここでも広大な面積を持つ,芦別駅へ到着。
●芦別駅
2面3線,有人駅,トイレ有り,自販機有り
ここも,今年度無人化予定。駅スタンプを押しました。
臨時特急ふらのラベンダーエクスプレスの乗車券を買うと年配の駅員さんが,5両に対応した停車目標がないので,自由席はたぶんこの辺に停車するよ。と,親切に教えてくれました。
若い女性社員へ,駅業務の説明等を細かく指示していたので,無人化前に引退されてしまうのかもしれません。
●芦別→滝川
ふらのラベンダーエクスプレスは初めてのノースレインボーエクスプレス車両でした。
全席ハイデッカーとなっており,眺めはよいです。
乗車率は20%未満。右側座席に座り,空知川沿いの眺めを楽しみました。
残念なことに,ほぼ各駅停車での時刻で走っており,停車駅が少ない分まったくスピードが出ていませんでした。
●滝川の夜
もともと,札幌の宿泊先が確保できず,滝川へ泊まり札沼線の降りつぶしをする計画だったのですが,これが結果オーライ
この後,赤平,芦別,奈井江,上幌向の無人化が判明し,急遽ルートを変更したわけです。
予定通り,滝川へ宿泊し,宿裏の松尾ジンギスカン"本店"へ。
この宿に予約を入れるまで,末をジンギスカンの本店が滝川だとは知りませんでした。
ラム,マトン,ラムヒレを食べ比べ,滝川ビールを飲み,本日の予定を終了しました。
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礼文駅を出発すると,すぐに新礼文華トンネルに入ります.
全長2Kmのトンネルを抜けたところが,小幌駅です.
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運賃表示器から,小幌駅が消えるのは間近か?
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なんと,下車したのは20名超! 安全確保のためか,保安要員も乗車していました.
小幌駅には,この前=東室蘭発6:00の列車に乗ってきたと思われる人が1名乗車していました.
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想像以上の乗客をさばいたため,約5分遅れて小幌駅を発車,すぐにトンネルへ消えていきました.
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下り方面のホーム. こちらの方が開業当初からあったホームで,土盛りになっています.
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礼文駅は,駅前にそれなりに人家がありましたが,こちらは...
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昔は駅舎が会ったらしいですが現在は無くなってしまいました.
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駅舎は無くなっていましたが,トイレはありました...倒壊寸前?
どのように,汲み取っているのかは不明です.
構内踏切の警報器が鳴り,カシオペアと,スーパー北斗が高速で通過していきました.
時刻表を詳しくチェックしていなかったので,うれしい誤算です.
保線小屋らしきものがありましたが,中には入れませんでした.
トイレの裏に踏み跡があり,海岸までの道が続いています.
岩屋観音/小幌洞穴までは往復で1時間ぐらいかかるようなので,訪問はあきらめました.
ここで,道は二股になり,海へ降りることができるようなのですが,海側の道はさらに藪漕ぎとなっていました.
長万部方面からの一番列車が到着.
ワタシといっしょに来た人たちは,ほとんどの人がこの列車に乗って折り返していきます.
乗る人以上に,降りる人が多かったのには驚きました.
この,鉄道以外での訪問不可能な小幌駅
どなたか,最終日,最終列車で"降りる"という,勇気ある暴挙をする方いないでしょうか?
...どうやって帰るかって? 泳いででしょう!
東室蘭で乗り換え,次の鷲別駅で下車します.
鷲別駅は,道道の跨線橋上にあり,その道道が室蘭市と登別市の境界となっています.
駅舎は,登別市側です.
有人駅ですが,無人化対象となっています.
当初は2015年10月1日より無人化予定でしたが,営業時間短縮の上,3月末までは有人化が継続されるようです.
マルス未設置のため,乗車券は補充券での発券となります.
見たことも無い形状の釣り銭器
東室蘭貨物ターミナルを出発する貨物列車が見えますので,駅撮りにはもってこいの場所です.
特急すずらんは停車するため,そこそこ乗客もあるようです.
鷲別駅は,駅員常駐ですがマルス端末がありません.
...ので,座席指定券が必要な場合は,駅員がセンターへ電話して
残席確認後,手書きで発券することになります.
札幌でスーパーカムイに乗り換え,滝川へ...
当初は各駅停車だけで600km乗る予定でしたが,赤平,芦別を土曜訪問に追加したため,どうしても特急の利用が必要になりました.
滝川駅で発見した0kmポストと,入線してきた新得行きキハ40
2433Dは中華系の乗客を大量に乗せ,定刻に出発.
行き先は富良野と思われますが,どうして新千歳空港からバスで行かないのかなぁ?
・・・
東滝川駅..."東"と付きますが,滝川駅からは相当離れています.
ホームは千鳥配置ですが,下り方面のホームのみ線路内側に設置されています.
しかも,上り方面は舗装されておらず,傾斜となっており乗客は跨線橋を使わずにそのまま線路を渡っていきました.
滝川から2つめ,赤平へ到着.
石炭輸送に使われていた広大な引き込み線跡は雑草に覆われて見る影もありません.
駅窓口は地域センター内にひっそりと間借りしています.
これでもみどりの窓口です.
赤平と芦別をムリヤリ土曜日に組み込んだのは,日曜日は駅員不在となるためです.
おかげで,駅スタンプを入手できました.
相当立派な,赤平駅...ではなくて,地域センター!
地域センター閉鎖時間中は,建物を回ってホームへ行くことになります.
一応,冬場を考慮して屋根はありましたが...
待合室地域センターのホールには,立派なソファーがあり,長時間待ちでも苦痛無く列車を待つことができます.
2435Dを待つまでの間10名以上の人が利用していましたが,けっきょく乗車したのは2名だけ...
みなさま,老人会の暇つぶしですか?
2435Dの交換でやってきたのは釧路所属のキハ40-777.はるばる滝川までやってきました.
ちょっと興奮(笑)
2435Dは先ほどの2433Dとは違い,かなり空いています.
3つ先の芦別で下車しました.
先ほどの赤平駅とは違い,昔からの耐寒仕様の北海道の駅舎って感じです.
9月末で業務委託が終了するのか,短時間勤務となる若手社員へ引き継ぎ作業をしていました.
土曜日は,観光用の臨時特急が走るので,ふらのラベンダーエクスプレスに乗って滝川まで戻ることにしました.
臨時特急のおかげで,1時間早く滝川へ戻ることができます.
もちろん,有人出札口でマルス発券してもらいます.
ホームは4両までしか対応していませんが,やってきたのはレインボーExp.5両編成です.
駅スタンプは2種類.
外観キハ40なんですが,ヘッドライトがキハ22なんですよね!
無人化されたら,日付印も押してもらえなくなります.
滝川駅へ到着後,即チェックイン.
松尾ジンギスカン"本店"へ行きました.おひとりさまです.
3種の羊食べ比べ.
マトン,ラム,ラムロース
どれも,おいしくいただきました.
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