あるのでは?...と思っていたら,やはりありました."自家用車"(笑)

帰りの車内は,牛と同乗です.牛はゆったり,人間は牛詰め!

すっかり明るくなった"焦埧"より,2便の復路に乗り,"菜子埧"へ

もちろん貨客車に乗る.

名前の通り,菜の花満開!


芭沟近辺は,かなり古い町並みらしい.
町?の中心には,毛沢東劇場があった.
かなり立派な道路が造られているが,ここまでの交通手段は列車しかないので,もちろん車は1台も無い.
...が,ケータイショップは3軒もあった.

目が覚めたら,深夜?の躍進站へ. 8:00頃にならないと明るくならない.

貨客車が留置されていたが,中は入りたい放題.
 暗いので,撮影はコンデジのみ.

"菜子埧"站そばで食事をした民家のきょうだい?
都市部では見なくなったまた割れズボンが健在.でも,女の子のは見たことが無い.

"焦埧"站前の売店で,お菓子を食べていた子供.


ひさびさ(初めて)入口のある店で食事.
楽山名物"西覇豆腐料理"...うむ.豆腐は大好きだ!
ビールがうまい.



"菜子埧"站
これでも駅. 駅名表があるだけです!
線路上には,バラストでなく,石炭ガラが大量に...

出炭は旺盛のようで,本日3回目の石炭貨物.
閉塞制御をどのようにやっているのかわからないが,ほとんどフルダイアではないだろうか?

カーブにさしかかったところから,10秒以上ブローの大サービス.
撮影者はワタシしかいなかった!
ブローもだけど,煙もあげて欲しかった!

石炭貨物の返空
補機も付けずにガシガシ登ってくる.

臨時観光客専用列車.乗車賃は通常の10倍!



芭沟から焦埧の先のお立ち台まで,30分強歩く.
途中には,トンネルが3箇所. 保線のおじさんが,黙々とナットを締めていた. ちなみに,枕木はPCではなく"石"製だ.
焦埧で,石炭貨物の返却と交換.
お立ち台入口には,臨時駅が出来ていた. 春の週末のみの限定停車. しかも,撮影者が登り切ったところで機関車をバックさせ撮影させてくれるサービス付きらしい.
この日は平日,撮影者も2名だったので,もちろんそんなサービスは無い.



躍進站の"駅そば",激辛では無いが,バッチリ目が覚めた.
4:00頃から営業しているらしい.
引きも切らず客はやってくる.

■2012年3月26日(月)
 本日は,近年世界的に有名になってしまった,嘉陽小火車(芭石鉄路・芭石鉄道)訪問です.
 先に述べたとおり,週末は中国国内はもとより,世界中から集まる観光客や,週末帰省の学生達によって,乗りこぼしが発生しているとのことなので,スケジュールを変更しました.
 しかも,2便では,これまた混雑が予想されるので,"石溪"站6:00始発の1便で登ることにし,ドライバーと4:30出発可能か交渉したところ,OKとなったため,3:00起床のスケジュールに組み直しました.

 当然,3:00は真っ暗です.
 田舎なので,とても真っ暗です. ホテルのフロントも,かろうじて営業中が判別できる程度の灯りしか付いていません. いつも喧噪としているバスターミナルにも人影はありません.
 またしても,深夜に雨が降ったようで,道は濡れているのに無人の町に散水車が出て,さらに道路をべちょべちょにしていきます.
 そんな中,予定通り4:30にホテルを出発. ドライバーさんには悪いと思いつつ,車内では爆睡!...今日これからのハードワークに備えます.
 深夜の高速を1時間ほどかけて,犍為県躍進村へ...ここは,嘉陽小火車の始発"石渓"のひとつ隣ですが,小バスターミナルもあり,交通の便が良く,多くの貨客が集まるところとのこと.
 この,"躍進"站前の"駅そば"で朝食の四川式牛肉面を食べる. 辛いが,体が目覚めるのがわかる. けっこう美味い.
 5:40頃,始発のための回送列車が店の裏を通過する.
 6:00過ぎに,真っ暗な中,"躍進"站へ移動開始...ホントに暗いので,写真撮影はほぼあきらめ.

 定時に甲高い汽笛をあげつつ,列車到着...ここから出発までがたいへんだった.
 まず,例によって関取合戦. といっても,私が乗り込んだのは貨客車だったので,座席は無し! ここから先は道路がないので,住民の生活物資を積み込む積み込む!! 人間よりも,貨物優先. 人がいると"邪魔だ!"と言って,おいやられてしまう.
 ひたすら貨物の積み込み作業を人力で行い,10分延発. 真っ暗な中,火の粉を飛ばしながら登坂していく. このちっこい機関車のどこにこんなに馬力があるのか?と思うが,ガシガシ登っていく.時速は20kmぐらいのハズだが,けっこう早く感じる.

 15分ほどで,"蜜蜂岩"站到着. ここは,スイッチバック兼交換駅. いままで,機関車は逆機で登ってきたが,機廻しをして正機運転になる. ようやく少し明るくなってきた. ここから5kmぐらいが菜の花の見所で,前日は結婚式も行われ,ものすごく混雑していたそうだ.(新聞にも掲載されていた)

 蜜蜂岩より3駅,"芭沟"站で下車.終点から,逆機でやってくる折り返し列車を待ちます.
 古い町並みの軒下を走るSLを撮影後,3時間後の次の列車までに撮影地へ着けばよいので,大休止です.

 9:00過ぎに,出発. 2駅下の撮影地まで3Kmほど歩きます. 途中,トンネル越え等もあり,歩きも苦になりませんでした.
 ところで,この近辺道路がないため,自動車にはまったく会いません. 先に述べたとおり,生活物資はほとんど貨車で運びます.
 住民は,列車の時刻に合わないときは,今回のワタシのように,線路を歩きます. ヘタすると,全線歩き通す強者もいます.
 それ以外では,バイクが大活躍です. 昨年まではバイクタクシーが存在し,客引きをしていたらしいのですが,無灯火(故障中)バイクが,トンネル内で正面衝突事故を起こしたそうで,最近は禁止されているらしいです.(公には...)
 途中で,黙々と保線工事をしているおじさんにそうぐうしつつ,40分ほどで,"焦埧"站先の有名撮影地へ到着. なんと,事前情報に反して駅ができている. 春の土日しか停車しない臨時観光駅だ! 
 まだ,時間があると思っていたら,臨時石炭貨物と,臨時外国人向け列車が2本通過. 中鉄運転士とワタシだけの貸切状態での撮影でした.

 臨時列車と,2便を撮影し,2便の折り返しで"菜子埧"站へ戻るべく"焦埧"站へ徒歩で戻る。
良い天気になってきた。 朝は肌寒かったが,上着がとても暑い!
ほぼ定刻で定期列車がやってきたので,貨客車に乗り込む。 若干の中国人観光客がいる。
2駅先の"菜子埧"へ到着。 一面の菜の花畑だ。 日本と同様寒かったせいで,満開が2週間ほど遅れ,まさに見頃。 ラッキーである。
出発する列車を後追いで撮影し,駅そばの民家におじゃまする。
3便の石渓行きに乗るまで,ここが撮影拠点になる。同業者は数名で,大カーブや菜の花越しのアングルが取れるので,撮影ポイントには事欠かない地点だ。
食事の提供もしてくれるので,肉,野菜,スープと,ビールを頼む。下界と違って激辛ではない。 四川田舎式回鍋肉が,ビールに良く合い美味! 中鉄の運転士達は白酒を飲み始める.

 昼食を終えた頃,ちょうど小学校が終業. 下校の生徒達がたくさん通る. 通学の学生と,発電所職員は無料らしい.
 ここで,インスタントカメラが大活躍. いちやく小学生達の人気者になってしまった. でも,やはり女の子達は恥ずかしがってカメラ目線になってくれない.

 "菜子埧"站周辺の大カーブでは,機関車が盛大にブローしてくれる.
 貨客車を見たとき,ここでもピン・リンク式の連結器だったのだが,ブレーキ機構が見あたらなかった. 機関車だけで制動しているのか,あるいは,各車両に1名乗車している車掌が汽笛連動で制動をかけているのか,確認をし忘れた.
 ともあれ,ここで3時間半撮影.
 3便の折り返しで,貨客車に牛と同乗して"躍進"站へ戻った.

 深夜から稼働していたため,またもや帰りの車内では熟睡.
 きっとドライバーは,昼寝をしていただろうから,良しとしよう...

 夕食は,楽山名物の豆腐を食べて,そうそうに就寝した.

2012年3月27日(火) 楽山市見学へ

小学校の終業時刻に遭遇.
インスタントカメラ大活躍.

はじめはみんな恥ずかしがっていたが,だんだんとカメラ目線に...

ほぼ定刻で,3便の往路到着.
これの復路を逃すと,真っ暗になり,ホテル到着も深夜になってしまうため,名残惜しいが撤収準備.

焦埧の有名お立ち台より,石炭貨物と,2便往路列車を撮影.
もう少し,左に振りたいところなのだが,臨時駅のトイレが入ってしまうため,ギリギリの構図.
この地点に来ると,往路も復路も煙が無くなってしまうのがとても残念.

芭沟站は工事中.
工事終了3/20となっていたが,余裕であと1ヶ月はかかりそうだ.
工事用物資も,もちろん貨車での運搬なのだろう.

終点の"黄村井"の一つ手前で下車. 1便の折り返し列車が戻ってくるのを待つ.
古い町並みが残り,軒下を走る列車を撮影できるため,撮影ポイントには困らない.

"蜜橋岩"で,スイッチバック. ここまで逆機運転. ピン・リンク式連結器を繋いであっという間に出発. ジャンパ接続とかはまったく無い.
"仙人脚"でようやく明るくなってきた.
後で戻ってくる"焦埧"で,石炭貨物と交換.

1便の列車が到着. 貨客車に乗る. イスは無い.
沿線の生活物資を積み込むため,10分延発.
乗車場所も,荷物優先で,人は追いやられてしまう.
奥のおっちゃんは,最初は積み込みを手伝っていたが,そのうち座り込んでしまった.