正月の北極旅行へ,国内線乗り継ぎ延長を付けて,さぁどこへ行こう?
大型案件が片付いたので,何もないところへ...で,北大東島経由で,南大東島へ行ってきました.
<事前準備>
南大東島には,1.5便/日 の運行があります. これは,午後の便が曜日により那覇→北大東→南大東→那覇か,那覇→南大東→北大東→那覇という経由便のどちらかが運行されているためです.
東京からその日のウチに南大東島へ到着するためには,この経由便を使わなければなりません.
週末は土日とも,北大東経由南大東行きなので,このチケットを入手しなければなりません.
ところが,JALのWebではどう検索しても,午後に那覇から南大東へ渡るチケットが検索(発券)できません. そう,カウンターでなければ,発券できない特殊なチケットだったのです.
仕方がないので,大胆にもこの特殊なチケットを海外旅行出発時,羽田の国際線ターミナルの乗り継ぎカウンターで発券することにしました.(だって,めったに第1ターミナル行かないんですもん!)
はっきり言って,カウンターの人,ものすごく迷惑そうでした. 最初に,第1ターミナルに行って欲しいとはっきり言われました(笑).
「これから,海外へ出発なんです!」といって,ねじ込み,むりやり発券! あーでもない,こーでもないと苦労していましたが,待つこと十数分,どうにか南大東乗り継ぎ運賃で航空券を入手しました.
<南大東島へ>
那覇から,RACのDHC8-Q100に乗り込み,まずは北大東島へ...
しかし,機内が狭い! 曲面の最大径部分へ座席を配置しているため,窓側座席はものすごく足元が狭かった.Q300や,Q400はそんなこと感じなかったのだが.
なにはともあれ,好天の中南大東島を眼下に見つつ北大東島へ到着.
20分後に再出発だが,一度降機しなければならない. 荷物は機内でよいか?と聞いたが,持って降りろ!と言われてしまった.
北大東島空港周辺でいくつか記念撮影後,今度こそ南大東島へ.
飛行距離9マイル,日本一単価が高い航路を一瞬で飛び,南大東島へ.
自宅を出てから9時間,ようやく南大東島へ到着しました.
<南大東島1日目:2013年4月13日(土)>
空港へは,宿泊先からの送迎が来ていました.
路線バス無し,タクシーはあるらしいが見かけなかったので,送迎が無いと
一般旅行客は途方に暮れてしまうかも知れません. 狭い島ですが,村の中心部まで空港から5km近くあります.
ものすごい車齢の車がたくさん走っています. 動く限りは乗り続けている感じの島の交通機関.5分ほどで,本日の宿泊先,ホテルよしざとへ到着.
宿泊先の紹介で,レンタル原付を借りに行きました. 翌日の日曜は定休日だと言うことで,"鍵を付けたまま"車庫前に返却してくれればよい.とのこと. これだけの絶海の孤島なら,盗難も発生しないのか?!と妙に納得してしまいました.
ともあれ,数年ぶりの原付の感触にとまどいながら,島内観光へ出発. これといって当てもないので,北港へ向かうことに...
天気さえ良ければ,翌日北大東へ向かう飛行機を撮影できそうか,ロケハンに向かうことにしました.
大東島は,絶海の孤島. 周りは深海で珊瑚礁とかも無いため,海は深い青色.独特の雰囲気があります.
季節柄,サトウキビはほとんど育っておらず,島はかなり開放感が高い感じです.
法定速度で約20分,途中で見かけたバリバリ岩に寄ってから,北港へ到着. 18:00に宿へ戻りました.
人口1200人の島ですが,数件の居酒屋があることをWebで確認していたため,夕食は頼まず,外へ出ることにしました.
...ところが,この日は漁が無し! どこでもできるような食事になってしまい,とっても残念な結果となってしまいました.
泡盛を痛飲し,ホテルで気付いたら深夜1:00. シャワーを浴び,この日の行動は終了.
<南大東島2日目:2013年4月14日(日)>
朝から天気が悪い. いまにも降り出しそうな感じだ.
南大東島は,年間降水量1600mmほどで,関東と大して変わりがない.
まずは,シュガートレインの見学. といっても,25年以上前に廃止されてしまったので,静態保存機関車を見学に...すっかり燕の巣となっており,近寄りがたし(笑)
そして,午前の便のQ300を撮影に...なんと,追い風で着陸してきた...想定外の方向から来たので,少しあわてる. 着陸時に大量の野鳥が飛び立ったのが印象的だった.
昼に,うどんのような大東ソバを食べ,宿おすすめの星野洞へ. 洞窟を出てきたらすっかり雨になっていた.
15:00すぎ予定の,北大東行き飛行機の撮影はこの時点であきらめ,宿へ戻り撤収準備をすることにした.
宿でみやげのシージャーキーを購入し,定刻通り16:20発の那覇行きに搭乗,南大東島を後にしました.
南大東−那覇間のDHC8-Q100は高度4000mほどを飛行するため,始終雲の中の飛行. 加えて,小型機体のため久しぶりに激しい揺れを1時間ほど体験しました.
次は,IAD-EWA間でQ200に搭乗予定,これでDHC8は全制覇か?
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南大東島行きの午後の便は,北大東島経由です.Webでは表示されないので,カウンターでの発券が必要です.
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機材はQ100,39人乗り. 北大東島までは満席でした.
機内はかなり狭く,収納棚へは通常サイズの荷物でも入りきれない場合があります. |
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北大東島へ到着...みんな歩いて到着口へ向かいます.
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北大東空港正面 |
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北大東島の風景...何もない!
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搭乗口はものすごくシンプル.でもICカード,QRコードのチェックはあります. |
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南大東空港
船は不定期のため,もっぱら往復3万強の航空便が外との交通手段.
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(左)マングローブの原生. ただし,海岸線ではなく,島の中央部に植生している.
(右)バリバリ岩. はっきり言って,なめていました. かなり奥深く,最後は真っ暗で進めなくなりました.
岩が両側に分断された中央から,何本も木が生えています.
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北港から見る北大東島. 深度があるため,海も濃紺色だ!
北港周辺では,周辺の石灰岩とは異なるレインボーストーンを見ることができます. どのようにできたのかは,不明.
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島で数少ない海水浴場"海軍棒"
周囲は断崖絶壁の石灰岩なので,このように掘削された場所で泳ぐそうです.
海水プールって感じですが,中では魚や蟹が泳いでいました.
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(左) 展望台から見た島中心部. サトウキビを植える前なので,かなり開放感が高い.
(右) 夜の繁華街! 深夜まで騒ぐ声が聞こえた.
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23時までオープンしている,コンビニ?(よろずや?)
総菜弁当が売っていたのが印象的だが,いったい誰が買うのだろうか?
コーラは,どこへ行ったも110円,本土より安い! |
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今回の目的の一つ.シュガートレイン. 保存状態は良くない. 釜の腐食は進んでおり,いたるところに穴が開いていました.
線路跡は,真剣に探さないと発見できないほど減っています. 資料はありませんでしたが,かなり軽量のレールが使われているようでした.
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野鳥を蹴散らして,午前のQ300が到着. JALカラーなのが残念!
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今回お世話になった原付Today=メーター一回転以上?と,月桃の花. これも島中で咲いていた.
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(左) 大東神社.大東オオコウモリが生息しているとのことで,探したが発見できず.
(右) 旧南大東島空港. 標高50mの丘を降りきったところにあるので,さぞかし着陸しにくかったと思われる.
現在は,グレイスラム工場に転用されているが,この日は日曜日のため閉鎖中.
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名物,大東そば. 讃岐うどん並みに麺が太いが,やはり沖縄そば系.
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星野洞.
奥行きはたいしてないが,縦に50m近くある.
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