南廻線(2015年6月21日(日))乗車ほか)


 電化工事が始まってしまったのと,風前の灯火,最後の普快車に乗るため,南廻線へ行ってきました.

 スケジュールは,1日目に高雄まで入り,朝の屏東線区間車で枋寮(ふぁんりゃお)まで移動,枋寮から一日一往復しか走っていない普快車に乗って台東へ向かいます.


■2015年6月20日(土) 高雄へ...
 いつもは金~日のスケジュールを組むのですが,なぜか金曜日のフライトが確保できず...あとからわかったことですが,中華系は端午節で祝日3連休のため,フライトが確保しづらくなっていたようです.
 
それでも連休中のため,オーバーブッキングでビジネスクラスへUpされました.
とはいっても,短距離路線のためグレードアップ率はいまいちですが...

順調に飛行して,ほぼ定時に台北・松山空港へ到着.
台北駅で予約していた列車を1時間前に変更してもらいました.
写真右は,商務車(グリーン車)のサービス.



 
18:30高鉄左営に到着.MTRを乗り継ぎ,19:00には金馬大飯店へチェックイン
さすがに,ここまで来ると宿泊料金は安いです.
部屋も広くて良かったのですが,お湯が出ませんでした!
夜中に,瞬断が頻発!そのたびにエアコンが再起動しかなり煩わしかったです.
メリットは,高雄駅から1ブロックということだけでしょうか?



 
夕食食べに,近くの六合夜市へ...
けっこう広い道を屋台が占拠しています.
台北では見なかったSLOT屋をみかけました.


胡椒餅を売っていたので購入,さっそく食べようと軒下へ移動した瞬間にスコール発生!
まさに,間一髪...30分ほど待ってすこし小降りになってきたところで,夜市を切り上げました.
けっきょく,この日の夕食は,MOS BURGER...こんなことなら駅弁買っておくんだった!



■2015年6月21日(日) 屏東線(高雄-枋寮)
 高雄7:48発の区間車3507に乗って,枋寮へ向かいます. 高雄-枋寮の屏東線は途中の屏東までは電化されていますが,その先は非電化で単線区間も多くなります.
 7:44に屏東までの”電車”が出るため,枋寮までの客車区間車にはほとんど乗客がいません.
 それでも,空調が効いているので,楽ちんです.
 
高雄駅,タクシープールを挟んで,バスターミナルがあります.

 
1Fには有人の出札口,2Fには自動券売機と改札があります.

 
7-ELEVEN以外の店はclose!
しかたなく,朝食はコンビニ弁当

とはいっても,品揃えが日本とは違います.

 
跨線橋を渡って,目的のホームへ...
けっきょく,案内板の色の違いはわかりませんでした.
ちなみに,台湾では数字はホーム番号,ABC...はホームごとの番線を表しています.



 
ホーム5Bには,枋寮行き区間車が停まっていました.
R100型ディーゼル機関車に引かれる7両編成のSPK20000型客車列車です.

 
機関車内部が見えましたが,ディーゼルエンジン発電によるモーター駆動のようです.

 
車内は,キンキンに冷房効いています.
座席は転換式リクライニングシート.
 
車端にはトイレも設置されていました.



 
うつらうつらしていたら,あっという間に枋寮到着.
青空がまぶしい!



■南廻線(枋寮-台東)
 どうも,「台東」で検索すると,台東区ばっかり出てきて困ります(笑)
 南廻線を走る各駅停車は,普快車1往復,区間車1往復の2往復しかありません. しかも,日中に利用可能なのは非冷房車の普快車のみです.
 枋寮で1時間20分ほど待ち,50年前の日本製客車3両編成+R100型ディーゼル機関車の普快車3671へ乗り込みました.
 
枋寮站 ほとんど乗客はいません. 並ばずに切符を購入できました.
駅ナカには台鉄記念品ショップがあり,駅スタンプがあります

 
乗車券は磁気対応ですが,自動改札はありません.
駅員が,ボールペンでレ点をつけていました.



 
1時間ほど周囲をぶらついたり、台鉄ショップでスタンプ押したり...
10:30頃ホームへ行きました. 普快車は入線済みです.


 
車両はTPK40型2両+SPK35型1両ですべて非冷房

 
SPK35型は日本で言うところの急行型客車.
車両両端にドアがあって,客室内は隔離されています.
人気がないのか,誰も乗っておらずむわっとしていました.

 
こっちは,TPK40型
車両内にドアがあります.
車両端と,ドア部分は固定ですが,残りは転換可能なクロスシートです.
転換できないシートは,背もたれが直角に近く,席の選択に注意が必要です.

 
ドアは自動です.
最後尾車両へ車掌さんが乗り込んで,ドア扱いをしています.

  
非冷房ですが,トイレ,扇風機は付いています.
扇風機は動かないものや,ガタガタうるさいもの...注意が必要です.

  
涼をとるため? ドア全開! でも効果ありません.


屏東線で到着した機関車を転車していました.
R100型は,一方向にしか進めないようです.



 
定刻に枋寮を出発
次の加祿站で後から来る莒光号に抜かれます.
これなら,枋寮で接続してあげた方が親切な気がするのですが...





内獅站周辺は,海が望めます.
周辺は,マンゴー畑が半端なく多いです.
 




枋山站
屏東県で乗降できる最後の駅です.
このあと,南廻線は最高峰4000mを超える台湾山脈を横断します.




ものすごく立派な枋野信号場
ここでは,交換と待避で10分超の停車.
枋寮で買ってきた弁当を食べることにしました.
 
残念ながら,駅では食べ物を買うことができなかったので,
駅近くの7-ELEVENで買ってきた,駅弁っぽい弁当です.
この弁当といっしょに買ってきたスニッカーズは,車内の暑さに耐えきれずでろでろになってしまいました.



 
枋山站から25km以上
35分かけて古荘站 到着
トンネル出口にある駅です.



 
大武站
ここからは,自強号,莒光号の停車が多くなり,格段にアクセスが良くなります.
当駅で,自強号の待避. ひさびさに利用者を見たと思ったら,自強号に乗っていきました.



 
瀧渓站
海岸側では,道路の大規模工事をしていました.




金崙站
う~む...印象がほとんどないです.




太麻里站
このへんから,台東へ出る乗客が乗ってくるようになってきました.




知本站
温泉で有名らしいです.
ここまでは電化工事が完了し,タロコ号が乗り入れてきます.




康楽站
台東市内です.空港に一番近い駅.



2時間半かけて,南廻線普快車全走破完了
 
普快車の隣には,最速のタロコ号が停車中.
どちらも,日本製です.

 
さすが,東部中心都市のひとつ.りっぱな駅です.

 
改札待ち,出札待ちの行列ができていました.



■台東市街
 現在の台東駅は,南廻線開通に伴い,市街地にあったものを郊外へ移転したものだったそうです.
 このため,台東駅から,ホテル等が集まる市街地へは,バスやタクシーで移動する必要があります.
 ホテルまでNT$250ほどかかりました. 台北ではあれほどうるさかったシートベルト着用がまったくまもられていません.
 
ホテルへ着いたのはまだ,14:00
清掃の真っ最中でしたが,荷物をdropさせてもらい,タピオカミルクティーを飲みながら
旧台東駅へ...20年前まで現役だったらしいですが
いまではすっかり公園になっています.
なごり?として,駅前はバスターミナルとしてまだ活躍中です.




 
海岸島を散歩して,ホテルへ戻りました.
ご覧の通り,ベッドの左右にまったく隙間がありません.
これがなければ,可もなく不可もなく...でしょうか?



 
ホテルの近くには夜市がありましたが,気になっていた海岸沿いの
「鄰家蒸餃」へ..."隣"とは字が違うので注意が必要です!

 
熱がこもるせいか? 餃子は店頭屋外で蒸していました.
店内はかなり広々としています.
回転は良いようですが,常に満席に近い状態です.

 
ビール,肉餃子,エビ餃子,豚肉の炒め物を頼みました.
相変わらず,主食は頼みません.
...というか,中華圏では餃子が主食!(笑)

全部でNT$380...けっこうしましたね!



■2015年6月22日(月) 帰国
 例によって2泊3日の台湾旅行...しかも朝一便で帰ります.
 
ホテルからタクシーで台東空港へ...例によってワタシの発音では理解してもらえず筆談に...
地方空港と思ってなめてました. けっこうフライトが設定されています.

 
しかしながら,セキュリティチェックは時間にならないと始まりません.
謎のオブジェを見ながら暇つぶしです.

 
台北までは40分ほどのフライトですがジェット機(ERJ-175)でした.
ほぼ満席. 台湾国内ではフライト中のカメラ使用は禁止のため写真はここまでです.



■おまけ
 
高雄→枋寮の区間車乗車券
枋寮→台東の普快車乗車券
台湾では列車等級により乗車運賃が変わってきます.
普快車は1kmあたりNT$1.06ですが,
おなじ各駅停車でも区間車はNT$1.46になります.
そして,普快車は南廻線に一往復しか走っていません.

また,領収書は発行してもらえないので,
下車駅で乗車証明印をもらって乗車券を持ち帰るようになっています.




台鉄ショップで駅スタンプブックを買い,南廻線の駅スタンプを押してきました.

 

 

 

 

 



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