■2014年4月28日(月)
滑走路を歩いて渡る(5日目)

 今日の予定は,終日ジブラルタル観光...もとい,国際空港の滑走路を歩きます.
 ジブラルタル自身はご存知の通り狭い半島なので,ロックに登って半日で観光お終いというレポートがWeb上で散見されますが,ワタシは丸1日を計画しました.

 事前調査によると,今日は11:00~12:30に到着便が4便,12:00~13:30に出発便が4便あることになっています.
 地理的に,最初に空港を見て,その後半島内見学になると思われるので,現地の人たちに合わせてゆっくり起きることにしました.

 8:00に朝食...10:00に宿を出ました.
 今日も暑くなりそうです.

 国境へたどり着くと,スペイン側は誰もいません.(帰りはいましたが,いっしょうけんめいスマホ操作して,出入国なんて眼中無しでした)
 ジブラルタル側は,身分証明書または,パスポートをチラ見していただけで,これと言ったことも無くすんなりジブラルタルへ入ることができました.

 入国後,まず国境に一番近い建物=空港へ入り,到着便の時間チェックです.
 なんと,30分近く早まり,10:45に第1便が到着と表示されています. インフォメーションカウンタで観光地図をもらい,あわててメインストリートへ戻りました.

 いったん,滑走路を往復したところで,警告音が鳴り歩行者用の柵が締め切られました.(歩きは時間がかかるからでしょう)
 車道も遮断機と,バラ線のデカいやつで閉鎖され,滑走路のチェックが行われるとほどなくしてイギリスからの航空機が到着しました.

 着陸シーンを見た後,空港前まで戻り,街中心部まで行く路線バスに乗りました. 南北5km,東西1.2kmしかないジブラルタルですが,確認できただけで,9路線のバスが走っていました.

 この後,バスを街中心部で降車,ロック(...といっても,標高400m超ですが)中腹のムーア城まで,ひーこらいいながら登山し,離陸するBA機を撮影.
 さらに,頂上まで登り,ヨーロッパ最果ての地=ヨーロッパポイント(岬)を見てこの日の行動を終了しました.

 体力使いすぎて,食欲がわきません.
 この日は,飲み物だけ...すっかり暗くなった0:00過ぎに就寝しました.


 宿を出てすぐに,「ジブラルタルはこっち」の看板がありますが,これは大ウソです.(笑)


 やはり,マクドナルドはどこにでもあります...しまった,価格比較しなかった!


出入国ゲートの目の前まで来ました. 初めて歩いて国境を越えます.(註:路線バスで越えたことはありますが...)


 
ジブラルタルのパスポートコントロールを越えると「よこそ」...歓迎されてしまいました.
英連邦では珍しく,車右側通行です.(昔は左だったらしい...)


 
 まずは,国境越えてすぐにある空港ターミナルへ...新しくきれいです.
 今日の到着は4便. 1番目が25分早着しそうです.


 
ポストは英国式「Royal Mail」
ナンバーはジブラルタル.


 
信号渡って,道の反対側には中心部に向かう路線バスの停留所があります.
ときどき,2階建てバスが来ますが,乗車チャンスはありませんでした.


 
バスは,£or€どちらでも支払えますが,レート的には£が有利.
往復券,10回券とかも割引率が良いです.
バス停脇には,ジブラルタルマップが各所に掲示されていて,地図の自販機が設置されていますがこいつがくせ者. 金入れても地図出てきません!(爆) 他の観光客がはまっているのも何回か見ました.


 
バス停から,すぐに滑走路です. 歩行者用信号もあります.
通行区分を守って,いよいよ横断します. このために来たんですから!(笑)


 
うむ...滑走路です.
中に入っていかないか,ちゃんと見張られています.


 
渡りきったところに,モニュメントと「さっさと渡れ」の看板が...
もちろん,さっさと引き返しました.


 
戻りきったところで,警報音が鳴り歩行者信号が赤に...
速度が違うためか,自動車は青です.
歩道の柵も締め切られました.


 
 遮断機だけでは足りないのか,ごっつい鉄条網も地面に設置されます.
どこから湧いたのか,見物客がいっぱい集まってきました.

LCCのモナークエアが轟音と共に到着.
写真を撮っているのは観光客,とっていないのはスペインからの地元買い物客です.

 
 待ちきれないのか,遮断機が開ききる前に飛び出していきます.



今度は路線バスに乗って横断します.

 
中心部までバスに乗り,メインストリートン出でると,ジブラルタル議会前が騒がしくなっています.
ナンバーの代わりに王冠マークが付いた黒塗りが停まっています.


 
 つづけて,これまたあやしげナンバーの車と,白バイが...
けっきょく,なんだったのかわからず終いでしたが...
どうも,「G1」は首相公用車,王冠は政府公用車らしい.


 
空港から見えた,ジブラルタルロック中腹に見えた砦に向かいます.
Moorish Castleと言うらしい砦で,1333年に作られたらしいです.
道というか,階段は気温が高いこともあり,けっこうきつかったです.
登ってから気づいたのですが,バスR1が砦直下まで走っていました!


 
砦の屋上には,スペイン国境部へ向けた大砲が...
こんな小口径でも,絶好の位置から狙えばけっこうな威力だったのでしょう.
ロックには,大戦中に掘られたトンネルも各所にあります.

ここからなら,滑走路を横断する自動車道がはっきり見えます.


 
涼んでいたら,モナークと,イージージェットが立て続けに離陸体制に入りました


 

滑走路は,2000m級なのでぎりぎりまで寄せてターンします.
もちろん国土(平地)は限られているので,誘導路なぞありません.

さすが,世界の危険な空港トップ10に入る空港です.

(Windows Mediaが再生できる環境でお楽しみください)



大戦中トンネルの一部
残念ながら,200mほどで閉鎖されており反対側へは行けませんでした


 
さて,離陸も見ることができたので,また階段で下ります.
半島内の道案内は,けっこう親切です

下りきったところに,日本でもおなじみの店がありました.
そういえば,ミャンマーにも,この店あったよなぁ...


  
ついで,ケーブルカー(日本で言うところのロープウェイ)に乗って,頂上へ...


 
今度は,らくちんです.あっというまに,山頂まで連れて行ってくれました.


 
 絶景です.半島の東側はほとんど垂直に切り立っていて,すぐに海となっていましたが,人家はほとんど無いため狭い浜辺にはたくさんのパラソルが開いていました.


 
名物の猿もたくさんいます.
種類はわかりませんが,日本のものより小型に思えました.


 

金網越しに,アフリカも見えます.
あそこまで,14kmです.

ちょうど,明日乗る予定のBAが離陸していきました.



 
2時過ぎて,さすがに腹が減ってきたので昼食です.
イギリス来たら,やっぱりこれでしょう! フィッシュアンドチップスとペロンを注文.
暑くて,のど渇いていたのでいくらでも飲めます.

そして,英国式公衆電話



 
昼食後は,本日最後の訪問地,ヨーロッパポイントへ向かいます.
R2のバスに乗り10分...モスクの前が終点です.
ジブラルタルは多数のモロッコ人を労働者として受け入れているそうで,イスラム教徒の集会所になっているようです.


 
ヨーロッパポイントの灯台. ちゃんと灯台守一家が住んでいます.
これだけ狭ければ,敵対勢力の艦船が通過するのもかなり困難だったのではないでしょうか?


 
ここからも,対岸のアフリカがくっきり見えます.
なんか,いっしょうけんめい写真を撮っていたので思わず...



 大戦末期に,ポーランドのシコルスキー将軍がジブラルタルで謎の飛行機事故で死亡したらしく,記念碑がありました.

 なんでも,生きていれば,ポーランドは共産主義にならなかったかもしれない...と


 
現地で入手した無料の地図です.
今後訪問される方の参考になれば...
白黒のほうの地図には,バス停が載っています.
下のバスルートマップと併せて,行動計画の参考にでもしてください.
 
 
バスは,均一料金との情報がWeb上にありましたが,路線によって値段は違っていました.


歩き回って疲れた上に,ビールで水分補給していたためまったく食欲無く,この日はもう一本飲んで就寝しました.


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