■ヤンゴン・コンピュータ大学
距離的に,タクシーで移動すれば,ヤンゴン・コンピュータ大学往復し,撮影して戻ってこられるだろう...と,駅前でタクシーを捕まえます。
あっさりと,往復8000kで交渉成立。ところが,この運ちゃんけっこう腹黒なことが後でわかります。
ヤンゴン・コンピュータ大学は,ダニンゴンより5駅先ですが,ヤンゴン5時台に往路2本,現地夕方に復路2本の列車設定しかありません。
完全に,学生・職員向けにカスタマイズされており,早朝コンピュータ大学に到着した列車は,夕方まで延々8時間ほど駅でお休みになる日本では考えられないような運用形態になっています。
...ので,タクシーで往復して写真だけ撮ってこようという魂胆です。
タクシーに乗車し,幹線道路に出てすぐに大渋滞にはまりました。 道路を縦に3列に分けて,中央部分をかさ上げ再舗装工事しています。 右側の我々が走っている車線は,工事完了済み。 工事前の車線に比べて20cmほど高くなっています。
走行車線が上下ともきっちり確保できているので問題なさそうなのですが,そこは東南アジア...黒煙を巻き上げ,やたらでかい音をたてながら20km/hほどしか出ていないトラクターに荷台を連結した車や,これまた低速のスクーターが走っているため,なかなか速度が上がりません。
あげくは,この20cmの段差を脱輪しているトラック改造のバス。 1時間半で戻ってこられるのか,心配になってきました。
想像以上に時間がかかり,40分ほどでコンピュータ大学正門前に到着。 写真を撮りに来たんだというと,特に記帳することもなくタクシーごと入門。大学正門まで500mほど乗り入れ,運ちゃんに帰りも乗るから待つように言づて,下車しました。
ここで,失敗。 本来なら,大学へ入らずにそのまま正門脇のあぜ道をたどればコンピュータ大学駅までたどり着けるのですが,そこは右も左もわからない場所...正門脇にいた警備員?に鉄道写真を撮りに来たんだが,駅はどっちだ?と聞いたつもりが...
警備員:こっちへ来い...VIP受付なるところへ連れて行かれます。
VIP受付では,女性職員が何人も出てきて,何しに来たんだ? アポはあるのか? パスポート見せろ...どうも,様子がおかしい。 警備員から話が伝わっていないようだ!
そこで,あらかじめ印刷しておいたGoogleMapを取り出し,「俺は今,ここにいるつもりだ。 鉄道駅がここにあって,昼間は列車が留置してあるはずで,写真を撮りに行きたいんだが...」と再度説明。
やぁ...言葉が伝わるって,素晴らしい。(笑) 親切にも,"若い"女性職員2名は,駅前まで送ってくれました。
ここで,ちゃんと会社名言えば,寄付講座を持っているらしいので,きちんと見学させてもらえたかもしれませんが,なにしろ渋滞の影響でキハ181発車時刻までにダニンゴンに帰り着けるか心配なので,おねぇさん方には挨拶もそこそこに写真取りに駅舎内へ入りました。
駅構内へ入ったところ,情報通り2編成の列車が留置されていました。 ホーム側には松浦鉄道の2両編成。留置線にはJR北海道のキハ40の2両編成です。
個人的には,キハ40+CR70の組み合わせが見たかったのですが,年末に運用離脱修理待ちになってしまったのは事実のようでした。
大学前に戻り,タクシーへ乗り込み再びダニンゴン駅を目指します。
ここから,運ちゃんの腹黒全開でした。
その1:タクシー待ちをしていた母娘を相乗りさせてきました。ちゃんと,母娘からも料金を取っています。 相乗り自体は中国とかで普通に?あるのであんまり目くじら立てませんが,空車いっぱい走っている中での相乗りです。
その2:ダニンゴンではなく,町中まで行かないかしきりに聞いてきます。どうやら,母娘と微妙に方向が違うようです。 「俺は,鉄道に乗って帰るんだから,ダニンゴンだ!」と何度も説明します。
それなら,インセインはどうだ? 実は,インセインには,機関庫がありちょっとは興味があったので,しぶしぶ(っぽく)OKを出しました。 ところが,この運ちゃんインセインに着いてから,距離が伸びたから,追加料金払えと行って,2000kのお釣りをくれません。 しまいに,英語話さなくなり負けてしまいました。(日本人は押しに弱い?)
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ダニンゴン駅を出たところで,見慣れたバスに遭遇.
ミャンマー交通省?のHP見ると,このバスが集団で走っている写真があります.
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途中,工事渋滞にはまりながら,30分ほどでコンピュータ大学に到着. このロータリーの手前で左に行けば良かったものを,正門まで行ってしまったのが失敗.
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これだけ大きなコンクリート建造物なので,中はけっこうひんやりします.
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この,あぜ道?を進んだ右側の建物が駅舎です.
まさか,こんな道が駅へ続く道だとは...!
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たしかに,駅名標と留置車両が見えてきました.
駅舎は吹き抜けです. ベンチ等もありませんが,日本の地方と同様に高校生とみられる一団が
床にべったり座り込んで談笑中でした.
出札口と時刻表?
朝2本の到着列車と,午後2本の出発列車しかありません.
ここまで来るには,(1)ローカ駅から歩く, (2)路線バスで大学前で下車して歩く,
(3)タクシーで来る...(1)(3)が現実的なところでしょうか?
帰りは,路線バスに乗っても,必ず環状線のゴルフコース駅脇の踏切を通るので
ここで下車すれば間違いないと思います.
駅構内には,元JR北海道札沼線用キハ40と,松浦鉄道のレールバスが留置されていました.
朝,当駅まで来た列車は,午後の出発まで休車です.もったいない話ですが...
今回,この2編成がもっとも原形をとどめていました.
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