■□■2015年2月■□■
ポッパ山へ

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◇◆2015年2月8日(日)◆◇
■ヤンゴン・エアウェイズ
 ミャンマー国内線は,チケットの入手方法がわからなかったのと,リコンファームが必要なので現地旅行会社へ手配を依頼しました。
 チケット代金は$128,相場の上限ぽいですが,ベストシーズンなので,良しとしました。

 飛行機は,ATR72-500,6:30ヤンゴン発,1時間前までにチェックインしろ!となっているので,4:00起床,5:00チェックアウトのスケジュールです。
 ・・・特に事件も無く無事5:00にチェックアウト。ホテルはランチボックスならぬ,ブレックファストボックスを持たせてくれました。

 周囲は真っ暗ですが,ホテル前にタクシーが2台いたので,今度はタクシーで移動。2000k。朝から汗だくにならなくて済みました。

 数分で国内線ターミナルへ到着すると,すでにかなりの混雑。ミャンマー構内には数機しか保有機材を持っていない弱小航空会社が多数あります。
 今回乗るヤンゴン・エアウェイズも2機のATR72をフル回転して運行している会社です。

 フライト別チェックインカウンターで,手書きのチケットを発券,荷物を預け保安検査場へ。 手荷物検査も,けっこういいかげんです。飲み物持っていましたが,フリーパスでした。

 チェックインにほとんど時間がかからなかったため,1時間ほど空港内で待つことになりました。
 待合室で,ホテルが作ってくれた弁当を食べます。 中身は3枚重ねのイチゴジャムサンド+ゆで卵(塩無し)+甘いイチゴ味豆乳。まぁ,こんなものでしょう。

 6:00をまわり,出発ラッシュが始まりました。 アナウンスなど無く,出発案内のボードを持った係員が客の胸に張られたシールを目標にピックアップしていきます。
 こんなんで,定刻運用できるのか?と思いましたが,何事もなかったかのように離陸。 鉄道と同様に機体が洗浄された形跡はなく,窓がすすけて見晴らしよくありません。

 フライト時間は1時間10分ほどでしたが,機内食が出ました。 ホテルの弁当より内容が良かったです。
 距離的にも,ATR72の巡航速度めいっぱいで飛んでいたような感じです.


 ヤンゴン空港,5:00過ぎの国内線チェックインカウンター
左右50mほどの範囲に国内線8社がフライト別にカウンターを開いています.
 チェックイン手続きが終わると,機内持ち込みタグと,胸にフライト別のシールが貼られます.
 係員は,このシールを目標に,搭乗者をピックアップするらしいです.


 ヤンゴン・エアウェイズの手書きチケット.
 座席番号のみ,シールです.


 
搭乗待合室. 片隅にはコンビニがあり6:00からオープンしました.
単3乾電池がほしくて,中を探検しましたが発券できませんでした.


中2階へ上がったところに,ラウンジがあるようですが,今回は利用しませんでした.



 
ホテルが持たせてくれた,弁当.
国外でこの形状の食パン見るの,初めてかもしれない.
ゆで卵に,塩がほしかったです.


 
搭乗時刻になると,係員がこのようのプラカードを持って搭乗者を回収に来ます.
アナウンスはありません.
連絡バスは,日本製路線バスの中古車です.
ミャンマーでは珍しく,メンテナンスハッチが閉まっていました.
降車ボタン,すっげー押したかったです.(笑)
 


 
ヤンゴン・エアウェイズのATR72-500,コーポレートマークは空飛ぶ白像.
出自はよくわかりません.
後部より乗り込みました.


 
短いフライトですが,機内食が出ました.
といっても,カップケーキが2つ.
ミャンマー式,甘いコーヒーだといやなので,水をもらいました.




■ニャンウー(バガン)空港
 昨日も報告しましたが,空の渋滞はほとんど無いので,定刻に出発できれば,定刻に着陸できる...ということで,ニャンウー空港へ定刻7:50に到着。
 ターミナルビル?は100mほど先ですが,バスで移動させられました。正直歩きたかったです。

 飛行機から,預け荷物が人力で運ばれてくるのを待ち,現地旅行代理店で予約したガイドと合流。
 入域料$20を払い,ポッパ山へ向け出発することにしました。

 今回は,ポッパ山へのアクセス方法が不明だったため,ガイドと契約したのですが,想定外の見学ができて結果良かったです。
 ちなみに,日本語できるとのことでしたが,英語の方がお互いによく通じました.

ATR72は機首部分に荷物室があります.
係員は手作業で運び出しを行い,台車も人力で移動していました.


 
ニャンウー空港のターミナルビル(今回,イチバントイレが汚かったかも)と
バガン入域料支払い証明書(要所要所で支払ったかチェックされます)



■ポッパ山へ
 ニャンウー空港から,ポッパ山まで約50Km。 公共交通機関が存在するのかまったく不明です。 タクシーでも行けるようですが,帰りの手配ができるのか不明なため,結局車を手配しました。 DayTime拘束で$100です。
 タクシーチャーターでも大丈夫そうでしたが,安全を取りました。

 途中休憩がてら,シュロの実の搾糖を見学。子供の写真を撮っていたら,「子供が好きなら,村の見学をするか?」と聞かれ,「みたい!」と即答。 計画には無かったポッパ山周辺の村を見学することになりました。

 そして,ポッパ山の手前10Kmほど。 村の名前が書いてあるらしい看板がありますが,残念ながら読めません。
 電気のない村の生活,学校へ少しおじゃまさせてもらいました。
 水場は村の外れにあり,小学校入学前の子供も,貴重な労働力になっています。
 牛を使って,シュロの実から搾糖しています.
 欧米人の観光客がバスで乗り付けていましたが,半分以上観光客向けなのでしょう


 
簡易はしごを使って器用に登っていきます絞った液は煮詰めて黒糖を作り
蒸留酒を造ったりします.(いがいと癖が無く,マンダレーラムより飲みやすかったです)
地元農民の住居は,こんな感じだそうで,雨の少ない地方なのでこれで充分なのかもしれません.
ちょっと面影が違うので,兄弟じゃないかもしれません.
 


 
ポッパ山手前の村. 看板まったく読めません.
この,木陰の写真はおなじものがGoogleMapに貼り付けられていたので,道すがら目立つ村なのかもしれません.



 
子供もりっぱな労働力です. 500mほど離れた井戸へ家族総出で水くみに出かけていました.



小学校をのぞくと,日曜日ですが勉強をしていました.
教室に対して,机といすの数が少ないです.

みんな,とても元気でした.



■ポッパ山
 村を出発してしばらくすると,両脇に果物市場のある箇所を通り抜けたところに,料金所があり,有料道路料金を支払い。
 そして,しばらく走ったところで,木々の合間にポッパ山が見えてきました。 料金所は,ポッパ山がギリ見えない絶妙な場所にあったわけです。(笑)

 反対側の山から見てもわかりますが,異様な形状の山肌に,参道がへばりついているのがわかります。

 ポッパ山マウントリゾートへの道を分岐し,少し下ったところに,ポッパ山の入口がありました。

 ポッパ山の登山口をくぐり,しばらくは土産物屋のアーケードの中を歩きます。この辺の登りはきつくありませんが,猿が大量出没し,特に食べ物をねらうので注意が必要です。

 階段は800段近くあるらしいので,土合駅の倍近くでしょうか? 途中はしごに近いような急登もこなし,30分ほどで高低差120mの山頂へ到達しました。
 さすがに,さえぎるもののない山頂の風は心地よいです。 半砂漠地帯なので,遠景はもやっています。 ...ですが,この山はどちらかというとやはり見てなんぼでしょうか?

 来た道を下り,公衆トイレを使って,公共浴場をのぞき,ポッパ・マウント・リゾートで昼食,バガンへ入りました。
 今後,ポッパ山へ訪問される方へ...移動が順調にいけば,半日で往復+見学可能です。周囲に見るべきものは他に無しといった感じです。
数件の果物屋が軒を連ねているところを通過すると,すぐに料金所(徴収する人がいるだけですが...),そしてポッパ山が見えてきます.


溶岩ドームがそのまま固まったような形状のポッパ山.標高は400mぐらい?


 
料金所を通り越したところで,木々の合間にポッパ山が見えてきました.
この山だけ,周囲と違い溶岩ドーム形状なのでひじょうに目立ちます.
山肌に参道がへばりついているのがよくわかります.


  
入り口から,約800段階段を上ります. 遙か上に頂上の建物が見えています.
途中までは,片側(山側)だけ,土産物屋が続いています.
例によって,裸足になったあたりから急登が...下りの方が怖いです.


 
頂上からは,登り口が遙か下に見えました.
そして,戻ってきたらなぜか秋田市営バスが...



トイレの上にあった,風呂?兼洗濯場
女性用の方はたくさん人がいましたが,さすがに撮影は...
ここから流れた水が,自然の水洗トイレになっています.
トイレ...暗くてとれませんでしたが,溝一本に縦に並ぶ形状です.けっこうきれいでした.


 
ちょうど昼前になったので,ポッパ・マウンテン・リゾートへ
ミャンマースタイルカレーを頼んだつもりが,なぜかステーキに...
たしかに焼きますか?と聞かれたような気も?(笑) あれは,焼き加減を聞いていたのか!?
ガイド氏はチャーハン. 支払いはここでもUS$でした.
 
みごとな,スイカの彫刻



■バガン・タンデ・ホテル
 同じ道を通り,1時間半ほど。 14:00にOldバガンにある,タンデ・ホテルにチェックインしました。

 周知のことですが,Oldバガンは遺跡保護のため住民はいません。 ホテルも3件しか無く,リバーサイドは2件のみです。
 今回はその2件の内の1件に宿泊しました。
 宿は全室オープンデッキ付きコテージ型orコンドミニアム型。 周囲で最高級(といっても,US$120/日)なので,アジア系の宿泊者や,団体客はほとんど見えません。

 施設内ではUS$しか使えないので,注意が必要です。
 プールサイドに遺跡の寺院が建っているような絶妙な場所にホテルはあります。
 また,リーズナブルな値段で電気スクーターをレンタルすることができます。 電気スクーターのレンタルは町の各所で見かけますがヘッドライトが付いていないものも多く,日没後の行動に注意が必要です。(住民いないので,幹線道路以外ほぼ真っ暗になります!)
タンデ・ホテルのフロント. ここだけで,1つの建物になっています.


今回泊まったのは,この建物の1F階段脇. 建物の作りはすばらしく,他の部屋の物音はいっさい感じませんでした.


  
部屋は,天井も高く,バスタブ以外にも,固定ヘッドのシャワーコーナーが別にあります.
(使うとトイレ全体が水浸しになってしまいますが...)
シャワーが弱いのと,洗面台の排水が最悪でした.


 
イラワジ川に面したコテージもあります. ここが最高級の部類でしょうか?


 
プール脇に遺跡も見えます. 遺跡はこんな感じのものでした.



食事は,川に面したこの場所です. もちろんUS$しか使えません.
夜には民族楽器や,人形劇も上演されていました.


  
電気バイクの貸し出しも行われていますが,日本の原付のようにパワーはありません.
がんばっても30km/hぐらいしか出ないようでした.
写真右は,タンデ・ホテルの入り口. 駐車場のようになっており,係員が24時間常駐のようでした.




ダマヤンジー寺院


■SunSet
 16:00,いくつか遺跡を回ってからSunSetを見に行くことにしました。
 遺跡群に沈む夕日が目当てです。

 夕暮れ30分前に,お目当ての寺院へ行くと,大型バスで乗り付けた中国系団体様が鈴なりです。 見ただけであきらめ,近くの無名の丘へ行くことにしました。
 高低差10mもない小さな丘ですが,物原のようで,焼き物の破片が散乱しています。
 観光客は私も含め10名もいません。
 ここで,鑑賞することにしました。
 
遺跡でも,寺院なので裸足で入らなければならない.
大きな遺跡は掃除が行き届いているが,屋外の階段などけっこう小石が痛い.
寺院のいくつかは,漆喰彫刻が残っている.日本の鬼瓦や,石敢當に近いものかもしれない.
また,壁画は間近で見ることができるが,照明は無いので懐中電灯を持参した方が良いです.


 
現地では,観光馬車もタクシー以上に走っています. ...がタクシーより高いです.
見渡す限り,寺,寺,寺...


 
遺跡群に沈む夕日. かつては5000以上の寺院遺跡があったそうですが,
1975年の地震で多くが倒壊したとのこと.




■再びバガン・タンデ・ホテル
 ホテルへ戻り,一息ついた後,川沿いで食事です。
 ほどよく気温も下がり,ミャンマーカレーと,ビールがうまいです。
 ふんだんにトマトの入ったサラダもおいしかったです。

 食事後,人気のない遺跡を少しぶらつきました。
 大きな寺院は各所でライトアップされています。
欧米のこの手の場所で夕食を取るととんでもない金額になりますが,ここではUS$24でした.


  
サラダと,ミャンマーカレー...南のタイ,北のインドどちらもそこそこ辛いのに,
ミャンマーカレーはまったく辛くありません. ビール飲みにとってはもう少し辛くても良いと思うのですが...

寺院のライトアップは,夜中行われているようです


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