7.イズミルへ


■ふたたびASR(カイセリ)空港へ
 バルーンフライトから,7:00頃にホテルへ戻ってきた頃から,雨が降り出しました。
 高原型乾燥気候であるこの地方ですが,3日間中2回目の雨です。
 チェックアウトまで特にやることがなくなったので,あらためて朝食を取った後,TKのシャトルバスが来る9:00までぼけ~っとして待ちました。

■TK2027(ASR-IST)
 雨の中,ホテルのスタッフには「残念だったな! 気球に乗りにもう一度来い!」と言われ,ホテルを出発。
 シャトルバスに乗り込みASRへ向かいます。
 バスにはワタシ一人しか乗っていません。
 シャトルバスは,オルタヒサル,ユルギュップを経由して,最終的には満員の乗客を乗せASRへ着きました。

 ASRは地方空港ですが,ここでも入館時のセキュリティがあります。
 さすがに並んではいませんが,都度PCを出すのがとても面倒です。
 今回も優先チェックインカウンターへ並ぼうとしたら,団体客が占拠しており,利用させてもらえません。
 しかたなく,一般列へ並びチェックイン。
 ローカル空港ですが,TKのCIP Loungeがあるようなので向かいます。
 OpenしていないセキュリティチェックをLoungeに行くために開けさせ,Gateの2Fへ向かいました。

 国内線のCIP Loungeサービスはどこも同じようです。 この後,機内食が2回ある予定なので,炭酸水のみいただいて搭乗を待ちます。
 ...ところが,やはり遅れました。
 この便は,2日前,往路で乗ってきた便の折り返しですが,2日前も遅れました。 今日も,到着しません。
 けっきょく1時間遅れで到着。 出発も1時間遅れ。接続便のADB(イズミル)行きに乗れるのでしょうか?

 フライトは順調です。
 今回の便も国際線仕様。 ビジネスクラスのシートはゆったりしています。
 出発が12:00をまわっていたため,機内食は昼食となりました。

■TK2326(IST-ADB)
 ほぼ,1時間遅れてIST到着,接続便まで30分を切っています。
 到着ロビーの係官へ告げると,この階段を使え!と指示され,カウンターの後ろの薄暗い階段を指示されました。
 言われたとおり,階上へ上がると,なんのセキュリティチェックもなくいきなり出発ロビーです。
 TK2326の搭乗は始まっていましたが,余裕で間に合いました。

 そのTK2326ですが,悪評の国内線ビジネスクラスです。
 ビジネスクラスといっても,シートはエコノミーのもの。 3列+3列のシートのウチ,中央席を利用せずムリヤリ2名+2名にしてあるだけです。
 シートピッチは少し広いのですが,テーブルが前席から倒すエコノミーのモノなので,テーブルまでが遠いです。
 食事はかがまないと届きません。

 ほぼ定刻にPushBackしたTK2326ですが,けっきょく順番待ちで離陸したのは1時間遅れ。
 距離200マイル強,フライト時間30分ですが機内食が出ました。...しっかりと(笑)
 本日2回目の昼食を楽しむ余裕もなく,あっという間にADB到着です。

■バスマネへ
 ADB空港の建物は国際空港だけあってやたら大きいです。
 この日はボーディングブリッジ接続されているのは我々が乗ってきた便のみ。
 客がいないせいか,さらに空港建物が大きく見えます。

 無人に近い空港ビルを出たところに,TCDD・イズバンのホームがありました。
 TCDDは6往復/日しかありませんが,イズバンは空港の隣Cumaovasıが始発で10分~15分間隔で9両編成の電車が頻繁に出ています。
 今回は,明朝乗車するTCDDの始発駅バスマネまで,Adnan Menderes駅からHilal駅でメトロ乗り換えで向かいます。

 空港駅で乗車券を買おうとしたところ,券売機が見あたりません。 ここじゃチケット売ってないよ!と書かれている窓口で,チケット買おうとしましたが,取り合ってくれません。
 ここで,駅のサポーターが声をかけてくれました。 なんと,振り向いた真後ろに券売機がありました。
 しかし,窓口不親切です。
 なぜか,イズミル地区には乗車券は存在せず,3回回数券か,5回回数券しかないため,しかたなく3回回数券を購入。 来た電車へ乗り込みました。
 電車は,かなり近代的。 エアコンもあり,スーツケース置き場もあり,快適です。
 Hilal駅まで20分ほど,高速運転であっという間に到着しました。

 ここで,Hilal駅。
 Google Earthでは,単に地上線と高架線が直行しているだけに見えますが,高架線の下に地上線とダイヤモンドクロスする複線の地上線が存在します。
 さらに,地上線どおしの渡り線が2本設置されており,かなり大規模なジャンクション駅となっています。
 電車は,頻繁にやってくるのでかなり見応えのある交通の要衝です。

 Hilal駅で高架のメトロへ乗り換え一駅,地下のバスマネ駅へすぐ到着。
 回数券の消費量は合計2枚。 1枚あまりました。

 バスマネ駅から,徒歩3分。 本日の宿到着。 それにしても暑い。

■イズミル市内
 18:00すぎ。 さすが地中海沿岸。 日も強く暑いです。
 例によってMoney Changerを探しますが,1件しか見つかりません。 その1件も日曜日のためか休業中。
 手持ちは心許ないですが,デニズリまではどうにかなるだろう...と残金でやりくりすることにしました。

 まずは,夕食です。
 町中をあてもなくさまよっていたら,モスク前の繁華街?に出ました。
 ほとんど外国人を見かけません。
 まぁ,商用以外でイズミルへわざわざ宿泊するような人はいないよなぁ...ほとんど自虐です。

 超ローカルフード店は敷居が高かったです。というより,イスラム系だけあって,モスクの前には公然と飲める店はありません。
 1件だけありましたが,ほとんど立ち飲み屋で,飲みながらルール不明なボードゲームをしています。
 この地域での飲食はあきらめ,駅前のオープンカフェならぬ食堂でキョフテを食べました。
 駅前の路上だけあって,物乞いの少年におなかが空いてるんだ恵んでくれ...みたいにまとわりつかれたのには困りました。

 明日は7:45発のTCDD デニズリ行き始発に乗るため,5:30起床です。
 日付が変わる頃には就寝しました。


 あらためて,ホテルの正面玄関. 最上階にあります.


 ゲートをくぐると,すぐにレセプション
 その奥,見えている入り口が,私の宿泊部屋でした.


 レセプション内部.
 決済とかは,右奥の部屋でした.



 ASR(カイセリ)空港のチェックインカウンター
 定刻まで1時間を切っていますが,まだまだ時間がかかりそうです.


 反対側を見ると,まだ搭乗ゲートへのセキュリティチェックは始まっていません.
 どうやら,階上にはカフェがあるようです.


 CIP Loungeへ行くからと言って,セキュリティゲートをくぐったところ,我も我もと後をついてきます.
 ラウンジは,セキュリティチェックをくぐった先,2Fにあります.


 当然私が一番乗り.
 あとから続々と来て満室となりました.


 
スナック類しかありませんが,今回の旅行中,この炭酸水にはだいぶお世話になりました.
 



 
TK2027(ASR→IST)ビジネスクラスの食事.
往路と同じく,ちゃんとビジネスクラスの座席だったので,機内写真は割愛



 
TK2326(IST→ADB)のビジネスクラス
悪名高きTKの国内線ビジネスクラス.
シートピッチの広いエコノミーシートです. 中央の席は利用しません.
シートピッチが広い分,テーブルがとても遠いです.


 
そして,緑色の物体...パセリのオリーブオイルおひたしです.
きざんであるので,かなり大量のパセリが用いられています.
一生分のパセリを食べたような気がします(笑)




30分ほどで,イズミル市街が見えてきました.
食事を楽しむ余裕はまったくありません.


 
やたら広く,人っけが無い空港でした.
これでも,国際空港です.
市街への連絡は,メトロ・イズバンと書かれた方に行けばたどり着けます.
建物出口から,歩道橋へ上がればすぐに駅はあります.



 
車両は3両固定編成を3連結した9両編成で運行されています.
中距離列車をはさみつつ,10~25分ヘッドのダイヤが組まれています.
ADB空港の隣が始発駅のため,ほぼ座ることができます.
車内の座席配置は,ロングシート,固定式クロスシート混在で,スーツケース置き場もありました.


  
車内は清潔です.
乗り換えのヒラル駅に着く頃には座れない人もいるくらいの乗車率になっていました.
なんと,1回券が発売されていません. どんな乗客でも,必ず3回券以上を買わされます.
けっきょく,ワタシも1回分余らせました.



 
ヒラル駅は,デニズリ方面と,イスタンブール方面の路線がダイヤモンドクロスしています.
また,それぞれの路線に対する渡り線も設定されており,頻繁に列車が通過するため,見ていて飽きません.
線路はともかく,よくもパンタグラフが架線を引っかけないものだと思っていましたが
写真のような構造となっていました. 高速通過したら架線が切れるか,パンタが破壊されることは間違いなしですね!


 
さらに,ダイヤモンドクロスの上にはメトロの高架がかかっています.
Google Earthでは,空港からの路線と,高架しか写っていないため,
線路付け替えでダイヤモンドクロスは消滅してしまったのかと思っていましたが,ちゃんと残って運用されています.



 
一駅隣のバスマネ駅まで移動
メトロは地下になり,出口は中長距離列車のホーム上にありました.
券売機の写真を撮ろうとしたら,警備のおっちゃんに怒られました.


 
明日のデニズリ行きが7:45発から変わっていないことを確認して,宿へ向かいます.



   
宿泊したHotel Baylan Basmane.
一泊5000円しませんが,朝食付き.
表通りから一本入ったところにあり,駅至近です.
...がちょっとほこりっぽいのと,ゴミ箱無かったのは大減点です.




さらに一本奥が,モスクへと続く繁華街. さすがにハードル高いです.


 
両替屋を探し疲れ,駅前のオープンカフェで夕食にしました.


 
サラダはサービスです.
例のごとく,これにパンがつきました.




オマケ...
ホテルのエレベータ.
外扉を手動で手前に引き,目的階を推すと,蛇腹状の内扉が自動で閉まるという,初めての構造でした.


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