|  |  | 11:00にホテルへ荷物をdropし,本日の予定は,公共交通機関を使ったイスタンブール町全体の観光です。 エジプシャンバザール→ガラダ橋→ガラダ塔→漫画専門店→大陸横断地下鉄→乙女の塔と回るつもりです。
 
 
 ■エジプシャンバザール
 ホテル至近のトラム「グルハネ」駅の隣,シリケジターミナル(トラム,メトロ,TCDDが接続しています)に隣接しているエジプシャンバザールへまずは向かいました。
 エジプシャンバザールは,いくつか存在するイスタンブールのバザールのうち,食品関連が中心に集まっているバザールです。
 バザールには,肉屋,八百屋,石けん屋,コーヒー豆屋など多種多様な食品関連ショップが出店していますが,最大規模なのはドライフルーツ屋とロクム(トルコ式求肥)屋です。
 わたしも,何件か回ってドライフルーツ屋で1kg=40TL(=約1800円)で干し杏を購入しました。
 かなり高いです。他のショップよりも3割ぐらい高く,日本の価格に近いかもしれませんが,味見して決めました。
 各ショップ,かなり自由に味見させてもらえます。 冷やかしでもOK!
 また,こちらの杏は,日本で半分に割られているのと違い,1つぶの状態で種が抜き取られています。
 1Kgを半分ずつ2袋に分けてもらったところ,その場で真空パックしてくれました。
 1時間ほどウィンドウショッピングした後,次のガラダ橋へ向かいました。
 
 
 ■ガラダ橋で鯖バーガー
 イスタンブールは,海によって旧市街,新市街,アジアサイドの3箇所に分かれています。
 すべてが橋でつながっていますが,徒歩で渡れるのは新・旧市街を結ぶガラダ橋だけ?
 ともかく,エジプシャンバザールから見えるガラダ橋へ向かいました。
 ガラダ橋は橋上を車道と,トラムが走っているかなり大きな橋です。
 2階建てになっていて,2階部分は車道+トラム,海面に近い1階部分は多数のレストランが入っています。
 ...で,このレストランの名物が「鯖バーガー」です。
 鯖は,普通に塩焼き。これがフランスパンに挟まっています。
 好みでレモン汁をかけます。 これで約350円,ビールを付けて18TL。 あつあつだったので,普通に食事できました。
 
 ガラダ橋の上には,多数の釣り人がいました。
 橋のふもとには物乞いもいました。
 
 
 ■フニキュラとガラダ塔
 ガラダ橋を徒歩で渡り,新市街へ。
 坂の途中にガラダ塔があります.
 ガイドブックでは,ここから,新旧市街,アジアサイドが一望できるとなっています.
 せっかくなので,地下ケーブルカー=フニキュラに乗って坂の上まで移動し,そこからガラダ塔まで下ってみることにしました.
 
 ガラダ橋渡ったところに,「フニキュラはこっち」と案内板があったのですが,なかなか見当たりません.
 ...と,普通のビルの入り口がフニキュラ入り口になっていました.
 
 5分ヘッドほどで,旧型のケーブルカーが上下しています.
 ...が中間の交換ポイントが謎の構造です.
 構造が不明で2回も乗ってしまいました.
 交換ポイントだけ,線路が1本になってしまうのです.
 線路がない方の車輪がどうなっているのか,けっきょく理解できませんでした.
 後述:どうも線路は列車のガイドとして使われてるだけで,車体自身はゴムタイヤで支えているらしいです.
 
 フニキュラ降りたところに,「ガラダ塔はこっち」と案内板があるので指示に従います.
 今度はきっちりたどり着けました. といっても,目標物がデカイからだけなのかもしれません.
 
 ガラダ塔,今回もっとも並びました. 30分待ちだったでしょうか?
 なかなか列が移動しません.
 登ったひとが降りてこないため,受け入れを制限しているようです.
 塔は,階段での上下を覚悟していたのですが,立派なエレベータが設置されていました.
 上まで登ると,お土産ショップ,レストラン,見学回廊となっています.
 内部は近代化されていましたが,見学部分は昔のまま.
 ひと一人が移動できるスペースしか確保されておらず,前のひとが移動しないと列が進まないため,入り口の行列が伸びる...ということになっているようです.
 
 
 ■新市街・漫画専門店
 ガラダ塔見学終了後,かなり坂を下ってきてしまったため,再度フニキュラで坂の上へ...
 ここから,新市街中央にある,漫画専門店へ向かいます.
 新市街は,平日の午後イチだというのに,ものすごい人出です.
 銀座の歩行者天国のようですが...このなかを旧式の路面電車=ノスタルジックトラムが走っています.
 もちろん,これもイスタンブールカード対応...というより,カードでしか乗車できません.
 
 時速10km以下で走るノスタルジックトラムに乗って2駅目,ガラタサライで下車.
 充分歩ける距離でした.
 ガラタサライから,海側へ坂を下ること200mほど.漫画専門店GONはありました.
 作りは,高級専門書書店のような感じです.
 目的は,ローカライズされた日本の漫画があるか?でした.
 現地語対応しているか?(セリフだけなのか? 背景の書き文字まで現地語対応しているのか?) 国によって規制が違うので,その国にあった修正が入っているか?
 などが,チェックポイントです.
 
 けっかは,日本の漫画は,すべてアメリカ/フランスからの輸入品で,トルコ語版の存在は確認できませんでした.
 念のため,店員に聞きましたが,少し考えた後「無い」との回答でした.
 アメコミのトルコ語版もあるかな?とチェックしたのですが,確認できませんでした.
 
 
 ■大陸横断地下鉄
 失意のままガラタサライへ戻ったところ,トラムは出たばっかり.
 走れば,次の停車駅で追いつくかもしれませんが,そんな気力はありません.
 
 しかたなく,タクシムまで歩き,近代化された方のフニキュラで「カバタス」へ.
 ここは,T1の始発駅に接続しています.
 トラムに乗って,ガラダ橋を渡り,シリケジへ.
 ここから,昨年開通したボスポラス海峡横断海底地下鉄に乗って,大陸横断をします.
 ボスポラス海峡横断海底地下鉄=マルマライは,大成建設が建築しました. しかし,残念ながら走っているのは韓国ヒュンダイ・ロテム製の車両です.
 そのせいなのか,開業イベントで首相を乗せたままスタックしたらしいですが...
 
 トラムのシリケジ駅は,TCDD(トルコ国鉄)のシリケジ駅に隣接しています.
 マルマライの乗車口は,TCDDのホーム横にありましたが...歩いても歩いてもホームにたどり着きません.
 何本もエスカレータを乗り継ぎ,ようやくホームへたどり着くと,ものものしい警備です.
 一応,写真を撮って良いか?と訪ねたところ,「おまえはプロか? と聞かれました.」
 プロなら撮らしてもらえるのか? あるいはアマなら大丈夫なのか? 一瞬回答に躊躇しましたが,正直に「アマです」と回答.
 「それなら,とっても良い!」と回答をもらいました. あぁ...正直ってすばらしい. ここでプロと答えたなら,広報へ行け!といわれていたかもしれません.
 ということで,遠慮無く撮影させてもらいました.
 
 車内は,普通の地下鉄です.
 青函トンネルのように,途中でライトの色が変わったりしません.
 車内放送で,アジアに入りました...などとアナウンスがあるわけでも無く,5分ほどでアジアサイドのウスキュダル駅へ到着.
 こちらの駅は,エスカレータを2本乗り継いだだけで,地上に出ることができました.
 
 
 ■乙女の塔
 とある王国でお姫様が生まれました. 誕生の占いをした魔女は,お姫様が18歳のときに毒蛇にかまれて命を落とすと予言しました.
 心配になった王様は,海の上に塔を建て,お姫様を隔離しました.
 18歳の誕生日,王様はお祝いの花と果物を船に積んで塔のお姫様へ届けました.
 ところが,その船に毒蛇が隠れていて,かわいそうにお姫様は18歳の誕生日に死んでしまいました.
 
 ...という逸話のある塔が,ボスポラス海峡のアジアサイドに近い側に建っています.
 塔の建っている島は,ほとんど地面がありません. まさに,お姫様のために建てられたと考えさせるような塔です.
 現在は,レストランとなっており,夜になると塔に明かりがともるそうです.
 あたかも,お姫様が明かりをともしたように...
 
 
 ■イスタンブールの夜
 おもいのほか,乗り換えで体力を使いました.
 連日の早起きで疲労が蓄積しています.
 ホテルの1Fのレストランで,食事して本日の行動終了です.
 ホントは,ベリーダンスショーとか行ってみたかったのですが,次の機会にお預けです.
 
 
 
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      | 掘れば遺跡の出てくるイスタンブールでは,工事が簡易なトラムが発達しています. 
 
 
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      | グルハネ-シリケジ間は,ほぼ専用軌道状態ですが,遠慮しつつ?自動車も走ってきます. この区間は,車道が存在しません.
 
 
 
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      | シリケジ駅近くのエジプシャンバザールへやってきました. 迷わず行ける場所ですが,目標はこのモスクです.
 
 
 
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      | 外壁は工事中でしたが,バザール自体は,建物以外の方が広大です. 
 
 
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      | 建物内の店の方が,ディスプレイとか高級っぽくなっています. 
 
 
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      | 石けんやさんです. オイル店と兼用のところが多いです.
 各種アロマの石けんが売られています.
 
 
 
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      | アップルティーとかでの茶器セットを取り扱っている店. 
 
 
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      | ドライフルーツと,ロクムの店. エジプシャンバザールでは最大勢力でしょうか? 試食して,干し杏を1Kg買ってきました.
 
 
 
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      | 香辛料の店. ボトルに入ったものも売っています. 
 
 
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      |    バザールの外周には,日用品関連の店が多く見られます.
 この季節,イチゴ,ビワ,オリーブの実がどこへ行っても見かけられました.
 
 
 
  世界七海のうちの2つに面した都市です.
 魚屋さんは当然ありました.
 
 
 
 
    バザールからモスクの反対側に,ガラダ橋があります.
 この橋を渡ると,新市街です.
 そんなに交通量はありませんが,トラムは頻繁に通ります.
 
  
 
 
    橋の下にはレストランが複数.
 もちろん,魚料理がメインです.
 海風が通り抜けて,心地よいです.
 遠くに見えるのは,ボスポラス海峡大橋.
 
 
 
    もちろん,ここでは鯖バーガーを食べました.
 中身は,普通に塩鯖の半身
 きちんと骨を処理してあります.が,残念ながら,3本ほどヒットしました.
 現地流だと,大量のレモン汁をかけます.
 シメサバで無く,あんこも入っていなかったため幽体離脱はしませんでした.
 
 
 
  この後,丘の上に見えるガラダ塔へ行きます.
 
 
 
 
  フニキュラでは,この入り口を見つけるのに苦労しました.
 2回目の時も,通り過ぎてしまった.
 
 
 
    線路のように見えるのは,ガイドで,タイヤを使って走ります.
 この車両では,左側のガイドしか使っていません.
 途中の交換ポイントで,左右の線路が離れていったので,驚きました.
 
 
 
 
    フニキュラ頂上から少し下ったところにあるガラダ塔
 今では,そんなに高くはありませんが,絶景は変わっていません.
 内部のエレベータのパネルもこった作りでした.
 
 
 
    ボスポラス海峡大橋も見えます.
 乙女の塔も見えます.
 
 
 
    観光ガイドによく出てくる写真
 旧市街(右奥),新市街(手前),アジアサイド(左奥)が一望できます.
 トプカプ宮殿や,スルタンアフメドも一望です.
 
 
 
  眼下をメトロM2が走っていました.
 橋の上に駅があるのがわかります.
 
 
 
    
 
 
 
    もう一度フニキュラに乗って,降りたところがノスタルジックトラムの駅です.
 駅と行っても,なにも目標物がありません.
 ちょっとはなれたところに,イスタンブールカードのチャージがありました.
 
 
 
    内部の写真はありませんが,座席は転換式クロスシート.
 ただし,1列×1列×5列の座席定員10名です.
 
 
 
    ひとをかき分け,かき分け走ります.
 中間駅のガラタサライそばに漫画専門店GONはありました.
 客はまったく入っていません. なんとなく,日本の古書店のようなにおい.
 
 
 
 
  タクシムから,新しい方のフニキュラ-トラムと乗り継ぎ,シリケジへ.
 
 
 
    この駅からは,ヨーロッパ方面の国際列車も出ます.
 訪れたときは,中距離列車が留置されていましたが,乗客の陰はまったくありませんでした.
 ホームの脇には,マルマライの入り口が.
 ここから,ボスポラス海峡横断海底地下鉄「マルマライ」の駅へ行きます.
 
 
 
    マルマライまで,10分近く歩いたでしょうか?
 まるで,京葉線東京駅並みに遠いです.
 帰りは,エレベータを使ったところ,以外にもホテルへ近いところに出ました.
 路地裏にいきなり出たので,土地勘が無いひとにはエレベータはキツイかもしれません.
 
 
 
    工事はJICAの援助で大成建設が行いました.
 アクアラインと同じ,トンネルを地上で作って海に沈め,後から海水を抜く方式です.
 残念ながら,列車はヒュンダイ・ロテム製です.
 
  
 
 
 
    アジアサイドのウスキュダイ駅から徒歩数分.
 乙女の塔至近までやってきました.
 船で渡ることもできますが,行きませんでした.
 
 
 
    こんな,海面すれすれに建っていますが,嵐とかは無いのでしょうか?
 
  
 
 
 
    宿泊はエルボイホテル
 観光地のど真ん中にあります
 ...が,トイレの設置場所が悪い!
 便器の左側はすぐ壁です. 足の入る隙間がありません!(笑)
 
 
 
 
    体が水分を欲しています.
 ...ということで,本日の夕食.
 
    
 
 
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