1.和田へ...(砂漠で大雨に遭う)
 30年ぶりの新疆です. 前回はツアーでかつ駆け足だったのでトルファンぐらいしか見ることができませんでした.
 今回は,情報も少ない和田(ホータン)を中心に新疆ウイグル自治区の南西部をぐるっと回ることにしました.
 GW中という制約はありましたが,旅行中烏魯木斉(ウルムチ)博物館を除き日本人にはまったく会いませんでした.
 当初は,NHのマイルをためつつ,烏魯木斉へ向かうつもりでしたが,CA(中国国際航空)で通しのチケットを入手した方が格段に安いため,烏魯木斉往復はCA,新疆内の移動はCZ(中国南方航空)となりました.

 ルートは,羽田-北京-烏魯木斉-和田-喀什-烏魯木斉-成都-成田 です. このうち,和田-喀什間は一日かけて喀和線に乗車しました.

■羽田-北京
 今回のチケットはCAのWebサイトから購入しました. 国外の航空会社ですので,日本の繁忙期とは無関係にときどき信じられないほど格安の航空券が出てくることがあります.
 今回も,割引開始初日をねらって烏魯木斉往復を格安かつビジネスクラスで入手することができました.
 羽田発はGW初日,4/29(金)13:55発のCA182便,A330-300です. CAのWeb上ではフルフラットになると記載されています.
 羽田のCAカウンタにてチェックイン,ウワサ通り,JALのスタッフが業務代行をしていましたがStar Alliance Goldカードを提示し,優先チェックインを行いました.
 ラウンジはもちろんANAの方です.

 GW初日でしたが,主要な海外路線の出発は終わっており,ラウンジは空いていました.
 ラウンジは空いていましたが,料理もほぼ全滅状態. ビールだけ飲んで,113番ゲートよりCA182便へ搭乗しました.

 CAのA330-300 Cクラスは2-2-2の配置. 座席は満席でした.
 座席前は,フルフラットにするためかなり余裕を持たせており,通常状態ではカウチに足が届きません.
 機内誌等は,中国語,英語のみです.
 エンタメも,中国語中心だったため,フライトマップしか表示しませんでした.
 機内食は,中華・洋食のどちらかを選択. (あとでキャビンをのぞいたら,クルーが選択されなかった方を食べていました.)
 ワタシは洋食で野菜のXO醤炒めを選択しましたが,なぜか米も付いてきました.
 特筆すべきは,けっこうパンも食べられる味になっていたことです.
 飲み物のバドワイザーを頼んだのですが,残念なことに「Beck」が出てきました.しかも,冷えていません.

 食事後は,3時間半のフライトですがフルフラットにして休息しました.

■北京乗り継ぎ
 定刻前に北京空港へランディング.
 北京空港は,ともかく巨大です. なにしろターミナル間移動のバスが自動車専用道を使うくらいです.
 T3の国際線区画へ到着後,入国審査を受け,ターミナル内電車で移動,トイレに行っている間に預け荷物はもう出ていました.
 以前とは比較にならないほど素早い対応です.びっくりしました.

 そのまま,出口とは反対側の乗り継ぎセキュリティ検査へ...
 ここまでの順調さとは裏腹に,大渋滞です. それでも列はどうにかはけて,乗り継ぎカウンタへ...
 ここは,さらに大渋滞.
 3つ開いているカウンタのうち,2つをムスリムご一行様が,大量の荷物を抱えて占拠しています.
 ここで1時間近くロスしたでしょうか? なのに,他の人たちは手続きにけっこう時間がかかっていましたが,いざワタシの番では荷物を引き渡してあっさり終了! 預け荷物タグすら発行されません.
 羽田チェックイン時に烏魯木斉までタグが発行されているとはいえ,他との対応がまったく違うので逆に心配になってしまいました.
 北京空港での国際線→国内線乗り継ぎは2時間以上の余裕が必要です.

■北京-烏魯木斉 深夜3:00にチェックイン
 乗り継ぎ便は,19:55発,CA1295便. 烏魯木斉には0:10着です.
 乗り継ぎにけっこう時間がかかりましたが,それでも少し余裕があったため,CAの国内線ラウンジへ行きました.
 ラウンジで搭乗券を提示して入場しようとしたとこと,「この便はたぶん遅れる! 出発までここで待った方がよい」と言われました.
 しかしながら,掲示板にはOn Timeの表示が...どちらを信じればよいのでしょうか?
 けっきょく,小心者のワタシは安全策をとり,定刻少し前に搭乗口へ.
 ところが,ゲートには出発時刻が表示されていません. そう,ラウンジの受付ねーちゃんの言葉は正しかったのです.

■大雨の烏魯木斉から和田へ
 けっきょく,CA1295は2時間以上遅れて22:19出発,烏魯木斉空港到着は深夜01:51になりました.
 我々の便の乗客以外まったくいない深夜の烏魯木斉空港. さすがに荷物はすぐに出てきました.
 ここから,白タクの運ちゃんをかき分けて空港脇ホテルへ向かいます.
 幸い,ホテルはすぐに発見でき,フロントをたたき起こしてチェックイン.3:00過ぎに眠りにつきました.

 眠りもつかの間,6:30起床.
 4/30(土).今日は9:30のCZ(中国南方航空)で和田へ向かいます.
 なんか,騒がしいと思ったら,窓が開いていました. そして外は大雨です.
 外縁部とはいえ烏魯木斉はタクラマカン砂漠の西の外れです.
 まさか,傘を使う羽目になるとは思ってもいなかったため,少し憂鬱です.
 チェックアウトして,T3へ向かおうかと思っていたところ,バスを出すというので,便乗させていただきました.

 国内線だし,1時間半あれば楽勝で搭乗できるだろうと思っていたら
  (1) ターミナルへ入るところで手荷物検査の行列
  (2) チェックインカウンターで行列
  (3) 搭乗待合室に入るためのセキュリティチェックで行列
 ものすごく疲れました.
 特に最後のチェックは,ポケットをひっくり返し,靴を脱いで足の裏までチェックされました.
 すべての検査が終わったところで,すでに搭乗開始.
 ホータン行きのCZ6853はERJ-190でした.
 搭乗は定刻でしたが,出発は約40分遅れ. 烏魯木斉空港を離陸後,すぐに周辺天候は回復したので雨が降っていたのは烏魯木斉周辺だけだったみたいです.

 そして,和田に近づくにつれ周囲が真っ白に...そう,砂しか見えません.
 ようやく緑が見えてきたところで和田空港へ着陸しました.

■あぁ...ホテルの予約が入っていない!
 ローカル駅前とたいして変わらない和田空港前でタクシーを捕まえ,これから2泊予定の「和田西湖国際大酒店」へ行ってくれと注文しますが,まったく通じません.
 自分の発音が悪いのは充分承知しているので,紙にホテル名を書きましたが通じません. もちろん英語もNG.
 どうも,運転手はウイグル語オンリーのようです.
 中国語読める人を探し出し,ようやく意思が通じました(たぶん)(笑)

 歩道上にぶどう棚が広がる道を20分ほど移動し,ホテルへ到着.
 バウチャーを提示しチェックインしようとしましたが...○○○元払え,部屋はエコノミーで良いか?...妙なことを聞いてきます.
 エージェントへ支払い済みだというと,「おまえの予約は入っていない」といいます.
 あわてて,エージェント(現地旅行会社)へ電話.中国で使用できるSIM持ってきていて大正解でした.
 結論は,エージェントが宿泊者氏名を間違えていたようです.
 初っぱなから大汗をかきました.
 教訓:booking.comやexpediaで予約した方が確実!
 朝の大雨といい,予約されていなかった件といい,昨日の2時間超の遅れといい,初っぱなからトラブルの連続です.


 CAのA330-300は2-2-2の座席配置です.
 間仕切りは上下するようになっていて,着席すると隣の人をのぞき込めなくなります.


 カウチまでの距離は遠いので,かなりリクライニングしないと足を投げ出すことはできません.
 距離があるので,せっかくのタッチパネル大画面にも,手が届きません.


 バドを頼んだつもりですが,酒リストに無い「BECK's」が出てきました. しかも,冷えていません.
 こんなことなら,スーパードライを頼むんだった!


 食事は,洋食の野菜のXO醤炒めを選択しましたが,米が付いてきました.
 左奥には,のり巻きも見えます.
 中華にも野菜のXO醤炒めの選択肢があるのですが,何が違っているのか気になります.
 お味は充分合格.


 デザートはチョコレートムース+くだものでした.


 北京空港には30分ほど早着.
 しかしながら駐機スポットが空くのを待っていたらほぼ定刻になってしまいました.
 中型機+ほぼ満席で起き止めだったため,バスが隊列をなしていました.


 乗り継いだ,国内線・CA1295の夕食.
 ほぼ,深夜食ですが...
 食事後は爆睡です.



翌日,雨の中を出発したCZ6853,30分遅れで和田到着
ほぼ快晴です.
2時間未満の路線ですが,ヨーグルト,パン,ナツメヤシの軽食が出ました.
パンが,けっこう食べられるものになっています.
 
和田空港は,郊外,砂漠との境目にあります.
見ての通り,歩いて移動です.
滑走路脇には,迷彩シートをかけた戦闘機が駐機していましたが
さすがに写真を撮ることは危険だったため映像なしです.




ホテルはふつーって感じですね
ちゃんと冷蔵庫もありました.


← 目次 2.砂漠公路景観台と丝绸场(シルク工房)(和田その1) →



Top ページへ戻る
ブログへ行く