2.砂漠公路景観台と丝绸场(シルク工房)(和田その1)
 和田はタクラマカン砂漠南部,シルクロード史にも古くから登場する玉で有名な町で,近年では北京オリンピックのメダルにも使用されているそうです.
 和田市周辺には,特筆すべき遺跡はほとんど残っていませんが,日曜日に開かれる周辺随一のバザールが有名なため,滞在日程を日曜挟んだ3日間に設定しました.

 和田のホテルには13:00にチェックインしたので,まるまる半日あります.
 ホテルのフロントへ依頼し,タクシーを手配してもらいました.
 行き先は,砂漠公路展望台,ホータン博物館,タクシーの運転手おすすめのシルク工房です.

■砂漠公路景観台
 タクラマカン砂漠のほぼ中央部を縦断する道路があります.
 このうち,阿拉爾市と和田市約400kmを結ぶのが阿和公路と呼ばれている砂漠公路です.
 今回は全域を走破する気力もなかったので,和田市側出口にある,砂漠公路展望台へタクシーをチャーターして出かけることにしました.
 ホテルでタクシーのコーディネートを依頼,30分ほど待ってタクシー到着.

 車はユルンカシュを渡り,左折,どんどん建築物が無くなっていき,30分ほど走ったところで景観台に到着.
 一応,観光スポットらしく,売店やらがあり,観光客もいますが,車は砂漠公路をガンガン飛ばしていきます. 乗用車の制限速度は100km/hらしいです.
 隣町まで数十キロあるので,要所要所にガソリンスタンドが設置されているらしいのですが,従業員はどのように生活しているのでしょうか?

■丝绸场(シルク工房)
 当初の予定は,景観台と,和田博物館のみであったが,タクシーの運転手が「無料だから!」とやたらにシルク工房の見学を進める. 工房見学のついでに,シルク製品を買わせてバックマージンをもらう算段であろうか?
 かなりしつこいので,OKを出してしまったが,景観台から,目的地のシルク工房まで迷っているようだ.
 地元住民に場所を確認しつつ,ようやく工房に到着.
 繭を煮込んで糸を紡ぐところ(けっきょくは,毛虫を煮込んでいるのでかなり臭い!),糸を織り込むところ,売店の3箇所に見学コースが整備されていました.
 案内の女性従業員=もちろん,中国語とウイグル語のみです.や,作業者の子供の写真を撮っていたら,すっかり打ち解け合うことができました.
 興味を引く製品は特になく,何も買わずに工房を後にしましたが,いやな顔一つされませんでした.


 景観台にあった砂漠公路地図
 距離の単位が100kmって...


 同じく,砂漠景観台で出会ったウイグルの家族.
 この後,女の子に大泣きされてしまいました.


 2年かけて,400km超の道路を通したらしいですが,よく砂に埋まらないものです.


 
砂漠公路の概略が書かれています(左)
どっちを向いても砂漠ですが,景観台のように,無謀な植樹をしているところが複数見かけられました
後年,どうなっていることでしょうか?



砂漠景観台の後に,シルク工房へ...
ウイグル居住区の中にあります.


 
昔ながらの,糸作り...
子供のおもちゃも繭でした.


 
男女関係なく,機織りをしていました.


 
案内係と,売店のおねいちゃん
3人とも暇そうでした. 労働節前日の土曜だというのに,ワタシ以外の見学者はいません.



ウイグル帽かぶってみましたが,材質がものすごく堅いです.


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