2日目ですが,そのまま鉄道に乗り継いで目的地に向かったのでは芸がないので,バルセロナ市内を観光することにしました.
...とはいっても,スペイン語は1限目であきらめてしまったワタシです. まったくといって良いほど情報を持っていません.
そこで,初めて現地ツアーを専門に扱っている「alan1.net」を利用して,グエル公園,サグラダファミリア,カサバトリョに昼食をセットした1日ツアーに申し込むことにしました.
日本で申し込み,クレジットカードで決済,4/24(木)夜にホテルにチェックインしたときに,「エージェントからです」といわれて,1通の封筒を受け取りました.
中には,グエル公園入り口に10時集合です.と書かれた日程表と,各施設の時間指定入場券が入っていました.
ホテルで€10追加料金を払い,朝から生ハムの朝食.
現地まで,地下鉄でいくつもりのため,少し早めの9:40にホテルを出ました.
地下鉄のサンツ駅で,T-10という回数券を自動券売機で購入し,地下鉄3号線に乗ります. 5号線と3号線を乗り継ぐと15分ぐらい早く着けそうなのですが,まずは初めてと言うことで遠回りでも乗り換えのない3号線でグエル公園近くのレセップス駅へ向かいました.
レセップス駅を下車し,進行方向前方の出口から出ると,「グエル公園はこっち」という看板が要所要所に配置されており,まったく迷わずに目的地へたどり着けます.
全体的に上り坂.途中の急坂にはエスカレータが設置されており15分ほどかけて歩き,9:50頃にはグエル公園入り口に到着しました.
...しかし,ここで困った...!?
グエル公園には入り口が2つあるではないですか!
しかも,正面は出口専用です.う~む...こまった.
けっきょく,500mほどあるふたつの入り口をうろうろすることに...しかし,10時を過ぎてもなんの変化もない...ここでワタシはふと考えた.
これは,10時を過ぎたら同封されていた入場券で勝手に入って,勝手に見学して,勝手に次の場所へ行き,勝手に予約済みのレストランで飯を食え!ということではないだろうか?
たしかに,どこにもガイドが案内しますとは書かれていない. 金額的にすべてガイドが仕切ってくれると思い込んでいただけではないだろうか?
な~んだ,こりゃやられたね!
すべて,個人でもネット予約できる入場券ぢゃん!
入場券代+昼飯代をさっ引いても7~8000円ぼられたわ!
...ということで,これ以降はそれこそ勝手に各施設を見学させていただきました.
グエル公園自体は30分もあればすべて見ることができるのですが,一般公園部分の山頂まで登り,1時間半ほどかけて再びレセップスから地下鉄に乗車. 途中で5号線の乗り換えサグラダファミリア駅へ.
教会の脇のレストランで飲み放題の昼食を食べ,指定された14:00にサグラダファミリア入場...なんと,日本語音声ガイドが無い?!
尖塔へ上り,隣の等へ移動ここでも,1時間半ほど見学.
次いで,5号線-3号線と乗り継いでパッサージュ・ダ・グラシアで下車
駅前のカサ・バトリョを見学し,そのまま旧市街で買い物. 疲れたのでビールだけ飲んでこの日は終了しました.
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地下鉄サンツ・ステーション入り口
表示は,3号線と5号線が利用可能の意味
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自動券売機
まず,表示言語を選び,1日券や,回数券,1回券(均一料金)を選び,料金を投入します.
釣り銭は,いろんな貨幣が混ざって出てくるので,数え直してしまいました.
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買ったのは10回回数券(T-10カード)
6回ぐらい乗車すると,元が取れる計算です.
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乗車するたんびに,日時と乗車駅コードが裏にジコジコ刻印されます.
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ホームはそれほど深くはありません.
日本語でも,スリ注意のアナウンスがされていました.
扉は,乗車側も降車側もドアノブを回さないと開きません.(ただし,回しさえすれば自動で開きます)
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乗車したのは,9時と早朝だったため,車内はけっこう空いています.
それでも,観光地であるレセップスで降車する人はけっこういました.
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改札は,アクリル製の扉が付いています.
扉の反応はいまいちなので,駆け込み乗車はできないでしょう.
乗車券投入口は,右だったり左だったりするので,注意が必要です.
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レセップスを出てきたところ.周囲は住宅街でしたが,グエル公園方面の案内がたくさんあるため迷うことはありません.
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途中で,大通りから左へ折れ坂を上り,写真のエスカレータを上り詰めればグエル公園の入り口まですぐです.
公園の外周には,デザインされた「GUELL」の文字が...これもガウディでしょうか?
プジョーの軽スクーターを初めて見たので,おもわず写真撮ってしまいました.
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西側の高台の入り口から,正門を見たところ.
遙か向こうに見えるのが,東側入り口...ここの間を集合時間につられて,3往復してしまった
そして,ぐるっと回って見えてくるのが,正門前にある有名なトカゲのいる階段.
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トカゲの下には,なぞの動物の口から水が出ています.
トカゲは自由に触ることができます. 日本では近寄ることさえできないでしょう.
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タイミングを逃すと,トカゲの周辺はあっという間に記念撮影の人たちに占拠されてしまいます.
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トカゲの上は,列柱に支えられた地下空間になっていました.
左の上は広場になっています.
右の上は外周道路になっています.
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その列柱の上は,かなり広大な広場です.
ガウディは,住民にここで毎朝ラヂオ体操でもさせるつもりだったのでしょうか?
その広場の外周を取り巻くように,有名な波形ベンチが設置されています.
規模はかなり大きいので,座る順番待ちなんていっさいありません.
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広場から,正面を見下ろすと,こんな感じです.
門番用の住居が見えます.
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脇から撮影すると,空中広場だと言うことがよくわかります.
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外周道路の支柱の一部には,立像のように加工されたものもありました.
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高台から海の方を見ると,いまだ建設途中のサグラダファミリアもよく見えます.
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最上部まで上ったら,十字架を設置したモニュメントがありました.
右はグエル公園の入場券
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グエル公園でもらった日本語パンフです.
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途中で見かけた横断歩道マーク?
かわいらしかったので,思わず撮影しました.
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グエル公園から,サグラダファミリアへ移動し,教会脇の指定された「ELS PORXOS」にて昼食をとりました.
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ショートパスタのパエリアと,骨付きステーキ
アサリが苦手なワタシですが,日本のものとまったく味が違い,おいしくいただけました.
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デザートの生クリームパイのチョコレートがけ
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外周から見たサグラダファミリア
まだ,工事中なのがよくわかりますが,2027年に完成するとの情報もあります.
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正面にある公園に入ると,ようやく全景で撮影できますが,いかんせん樹木が邪魔!
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時間が来たので,サグラダファミリアへ入場します.
上が,時間指定入場券. これを持っていても10分ぐらい並びました.
当日券の入手は,長蛇の列になっているので,事前にnet購入することをお勧めします.
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正面の彫刻たち...けっこう,文字も彫り込まれています.
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TVとかで見ると,いつ崩れ落ちてもおかしくなさそうに見えますが,あまり細部まで彫り込まれていません.
石もけっこう硬いものが使われていました.
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受難のファサードより,教会内部へ入場.
帽子をしていたら怒られました.(陳謝)
扉は青銅製で,誓書の一部が刻まれています.
一番右側の扉には,魔方陣も刻まれていました.
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どのように計算しても「33」になるように数字が配置されています.
計算パターンは,地下の資料室(写真右)に説明がありました.
33はキリストが生きた年数だそうです
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さすが,本場の教会だけあって内部の装飾はかなり立派です.
€19.3/人の入場料は,工事費を含め莫大な収入源となっているそうです.
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さすがに,これだけ巨大なステンドグラスから日が差し込むと,かなり美しいです.
天井を見上げると,柱の構造も凝っていることがわかります.
謎のレリーフも各所にありました.
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栄光のファサード
最も最近作成された「門」ですが,この反対側(将来の正門?)は工事の真っ最中で,シートが設置され内容をうかがい知ることができません.
刻印された文字を見ると,日本語,ハングル等を含め,世界中の文字が刻まれています.
井上雄彦氏の文字も刻まれているそうですが,こちら側を見る限り判別できませんでした.反対側=表側なのかもしれません.
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謎の人体ツボと,地下礼拝所(信者しか入れないそうです.また,1F奥にも写真撮影NGの礼者所がありました)
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いったん,東側の生誕のファサードから外に出て,外から見て右側の塔にあるエレベータに乗り約50m上まで上ることができます.
このエレベータ,天気次第で運休になるそうで,何も知らずに行って乗ることができたワタシはラッキーだったのかもしれません.
エレベータを降りると,隣の塔まで渡ることができます. いわゆる空中回廊が設置されているのですがここでは,先端部分の装飾や,工事中の様子が間近に見ることができます.
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塔は中空になっていて,周囲をらせん状に階段が設置されています.
階段の所々にはバルコニーが設置されていて,外側を見ることができるようになっています.
左側の写真は,内側から下をのぞいたものです.
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左は,塔の先端部分を見上げたもの
らせん階段も,美しい造形となっていました.
もちろん,階段は狭いため追い越し等は不可能です.
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下まで戻ってきて,もう一度生誕のファサードを見上げ直しました.
右側2つめの塔にエレベータが設置されていて,上部に見える空中回廊を渡り,左側のどちらかの塔から降りてくることができます.(要選択)
階段は,下り専用のためエレベータチケットを購入せずに上まで上ることはできないそうです.
ここの生誕のファサードのみ,ガウディが生きているうちに完成されたそうです.
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中の博物館の工房では,模型が大量制作中でした.
3Dプリンタも活躍中の模様.
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1時間半ほどサグラダファミリアを見学した後,カサ・バトリョへ移動しました.
通りに面した建物の並びに挟まって存在しています.
地下鉄5号線のパッサージュ・ダ・グラシア駅前にあるので,アクセスはとても良いです.
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入り口から入って,階段を上がると明るく調光された2Fの集会室に入ります.
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洗面台やら,暖炉やら,当時の生活水準はけっこう高かったように感じました.
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曲線をうまく取り入れたデザインです.
左は,バルコニーの出入り口
中央は吹き抜け
右は各住居の入り口ドアです.
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屋上の有名な集合煙突群
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再び,駅前から地下鉄3号線に乗り2駅
今度はリセウ駅で降りて,バルセロナ旧市街へ...
ここには,カテドラルや,カタルーニャ政庁,古いヨーロッパの町並みなどが残っています.
土産物を物色し,つまみ食いをしつつ街をぶらつきました.
このあと,地下鉄4号線-5号線を乗り継いでサンツ駅へ戻り,翌日の新幹線乗車口をチェックしてからホテルへ戻りました.
以上で2日目はおしまい.
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