日本製車両に乗りまくる

 今回のジャカルタ訪問の主目的は,ローカル交通機関に乗る!です. 観光はチャンスがあったら程度です.
 インドネシアでは,ジャワ島のほぼ全土に,日本と同じ1067mm幅の線路が敷設されており,首都ジャカルタ周辺は,直流1500Vで電化されているため,日本の近郊線で使用されている電車をそのまま走らせることができます.
 1日乗っていた感じでは,主力は元東急8500系,元東京メトロ6000/7000系,元JR東203/205系といったところで,一昔前の写真では日本語の方向字幕で「中野」行き等を出したまま走っていたようですが,最近急速に日本語表記の削除が進んでいるようです.

 ジャカルタ首都近郊の路線は,JABODETABEK(ジャボデタベック)と呼ばれ,接続先のJAkarta,BOgor,DEpok,TAngerang,BEKasiの頭文字を取ったそうです.
 路盤は,かなり整備されていますが,幹線道路にかかる踏切がけっこうあり,中心部で40km前後,郊外で70kmぐらいしかスピードが出ていません.
 運行スケジュールは,主要幹線で20分間隔,郊外線で30分間隔ぐらいで,あさは早いですが,終電は22時頃に出てしまいます.

 そのほかの公共交通機関として
 タクシー:これはたくさん走っていますが,外国人に安全なのは,Blue BirdとSilver Birdと言われています.
 空車の見分け方は,屋根の「TAKSI」の明かりが付いていれば空車です. 残念ながら,昼間の空車の見分け方はわかりませんでした.
 タクシーの止め方は,手を真横よりちょっと下に伸ばすと良いようです.
 Blue Birdは走り出すとすぐメーターを倒して明瞭会計ですが,他の会社はあやしいようです.(残念ながら,あやしい会社には当たりませんでしたが...)
 初乗りは70円(IDR7,000)ですが,メーターはバンバン上がっていきます. 領収書がほしいときは,Silver Birdの方が良いと思います.

 Trans Jakarta(BusWay):主要幹線道路の中央2車線を,バス専用道に改造し,中央部にプラットフォームを建造してこれを駅=バス停としてほぼ渋滞を無視して走ることができるようにした,高床式路線バス.
 ジャカルタ市内全面で運行されており,日々路線が追加されている.乗り継ぎも,バス停から出なければ,追加料金不要. 乗車賃はIDR3,500.

 Mikrolet:決まった経路を走る,小型バス...と言って良いのだろうか? たいていは,ワゴンや,ピックアップの荷台を改造して座席を設置したもの. フリー乗降可能. もちろん,エアコンなしなので渋滞に捕まると,めっさ暑い. 私が乗ったのはIDR2,000-だった. 完全に下車してから助手席の窓越しに支払う.

...と,ここまでは乗りました.

未達なのは,
BAJAJ(バジャイ):3輪タクシー,料金は交渉制. CNG車と,ガソリン車の2種類あるが,どちらもうるさい割にはスピードが出ない.
OJEK(オジェック):2輪タクシー.料金は交渉制. バイクを持っている人が副業でやっていることも...免許,許可不要. なにせ,ジャカルタには800万台のバイクが走っているそうなので...車道も逆走するので,ある意味ジャカルタ最強の交通機関? 手入れされていないボロベトのヘルメットをかぶる勇気のある方はチャレンジしてください.
6:00に起きました...といっても,日本時間8:00ですが...暑いので,すでに泳いでいる人がいます.


日曜なので,結婚式がありました.
なんか,現地結婚式遭遇率が高いです.


昨日は,夜で「こぎたない水売ってるやつがいるなぁ」と思っていたのだが,改めて見ると路上ガソリン販売である.
 この店?はコーラの瓶で販売中だが,ペットボトル販売という,恐ろしい店の方が多い. ちなみに,ガソリンスタンドだと,政府補助があり国中どこへ行ってもIDR6,500均一らしい.
 

コタ駅前に,客待ちのバジャイが停まっていたので,
撮影&中を見せてもらいました.

ちなみに,青いのがCNG車,オレンジがガソリン車です.

けっこう,ライトがつぶれた車がいますが,
夜でも平気に走っています.


昨日も夜歩いた道ですが,ホテルから15分ほどでコタ駅までやってきました.
 
コタ駅の券売所. 身長90cm以下は子供扱い


 
乗車券は,非接触型ですが,乗車するたびに券売所で乗車区間分の料金を
再チャージするそうです.
写真右は,料金表.



コタ駅からの,時刻表
平日/週末違いは無いようです.
 


  
1914年開業したとの,レリーフ.
たしかに,天井高いです.


 
さて,自動改札へ...前の人は間違えていました.
コタ駅では,タッチの右側を通過しなければ鳴りません
駅によって,左右が違うので,タッチ下のLEDに気をつけてください.


 
なんとなく,ノスタルジックなプラットホームに,派手なカラーリングに変更された
元埼京線?205系電車が待っていました.
段差が大きいので,タラップが付いています.


 
電車の両端は,女性専用車両になっており,
女性の警備員が乗務していて,男が中に入ろうとすると,警棒で追い出されます.
残念ながら,内部の写真は撮れませんでした.
その隣には,東京メトロ6000系.


 
ドア横には,下りる人優先.整列乗車!みたいなステッカーが...
そして,車内では「川崎重工」のエンブレムが残っていました.


 
ここでも,禁煙. けっこう守られています.
ドア上の,運行系統図. LEDは消えていました.
コタ-タンジュンプリオク間は,運休中です.


 
コタから約1時間.
ついうとうとしつつ...DEPOKで下車しました.

ここまで来ると,完全に郊外です.
なぜ,途中下車したかというと,ここにはJABODETABEK最大の
車両工場/基地があります.
ダメ元で,突撃しましたが,前日までにパスポートのコピーを
添えて申請が必要とのことで,撃沈しました.

まぁ,やり方わかったので,次回は制度が変わってなければ
OKかな?
 


 
しかたなく,DEPOKから今度は旧東京メトロ東西線05系に乗って
電車区間の終点.BOGORへ...


 
ここも,大きな駅ですが乗客数に比べ,ホームがめっさ狭い.
この状態で電車動いたら,死人が出そうです.
 ここにも小さいながら車両基地があります.
ホーム端よりそのいたところ,
韓国製電車と,旧都営地下鉄三田線6000系が
留置されていました.


 
すでに,13時をまわっているので,駅前のスマトラ?料理の店に入りました.
店と逝っても,屋台の高級版で屋根と,テーブルが付いている...って,感じです.
着席すると,フィンガーボールと米...そして,大量の注文してないおかずが出てきます.
ここの会計システムは,目の前のテーブルの手を付けた皿の分だけ「支払う」です.
けっこう香辛料がきいていて,すでに大汗かいていたワタシは,「ビール」といきたいところですが
ここは,イスラム圏のため,売っていません. しかたなく,よく冷えたポカリスエットを
注文しました.
米,テールスープ,フライドチキン?,なんかのアキレス腱.
牛の脳みそをやたら勧められましたが,狂牛病が怖いので遠慮.
しめて,89万ルピアでした.


 
食事後,BOGOR駅に戻ってきました.(踏切渡っただけですが...)
標高246Mと書かれています. ほぼ0m地帯のコタから,200mも登ってきたわけですが,
それでも暑いです.
右は,最近供用が始まった,出改札.


 
電車が来てなければ,こんなものです.


 
駅構内には,複数の構内踏切があり,その構造におかまいなく
電車は止まってドアを開けるため,乗り込むのにものすごく
ハードルが高いドアがいくつか現れます.
それでも,現地の人たちは座りたいがため,我先にとがんばっています.
 
BOGORから30分遅れでJOTINEGARA行きに乗車.
途中のDURIで乗り換え,空港至近のTANGERANGへ行くつもりです.


 
やってきたのは,元東急8000系,急行日吉行きでした.
他の方向幕はすべてJABOTADEBEKのロゴになっていましたが,
たまたま,ワタシの目の前だけ日吉行きが残っていました.


 
DURIでこれまた,元埼京線の203系に乗り換え,TANGERANGへ...
夕方のラッシュ時に当たったためか,混んでいます.


 
けっきょく,終点まで6割方の人が乗っていました.

なにかのWebで,複線だが,半分は不法占拠で使えない状態
と,書かれていたのを読んでいたのですが,
空港アクセス鉄道の延伸工事が始まったためか,
全線で路盤形状もかなり改善され,複線での運用になっていました.

 



← いざ,ジャカルタへ...(高速1号線1回目) Tangerang~Tanjung Priok Portへ →



Top ページへ戻る
ブログへ行く