7.喀和線乗車2(なぜか,4人コンパートメントに7名!)
■7561次列車
 今回乗車予定の7561次列車,烏魯木斉行きは,前日にチェックしたところすべての乗車券は売り切れ,無座も残っていないようでした.
 ワタシは,現地エージェントを通じて,車中泊はしないのですが,軟臥下段を入手しています.

 出発時刻約20分前に,7561次列車の改札が始まりました.
 今回は,キャリーケースを持っているので,周囲に倣って急いで列車に向かいます.

 7561列車は,食堂車を含めて18輌の長大編成です. エアコンも付いています.
 その中の1輌しか連結されていない軟臥車へ入りました.

 ほどなくして,30歳前後の男性,2歳ぐらいの幼児をつれた女性が乗車してきて,軟臥車4人コンパートメント中3席埋まった状態で定刻に列車は発車しました.
 ここから,約8時間485kmの旅の始まりです.
 次の墨玉で12歳ぐらいの少女,幼稚園ぐらいの男児を連れたおばさまが乗り込んでくるのが見えました.
 ちょうど通路で周囲の写真を撮っていたのですが,「いま席に戻っておかないと,こいつらに下段の席を占拠されかねない」と考え,あわてて自席へ戻りました.
 案の定,この3名はワタシ達のコンパートメントに乗り込んできました. 4人席に7名です.
 空いているのは上段1席のみ.
 幼児をつれた女性が早口で何かまくし立ててきます. どうやら,上段と下段を代わってくれと言っているようですが,こっちは下段の料金を支払っているうえに,頻繁に写真撮るために移動します.
 窓のない上段は論外のため,理解できないふりを決め込みました.
 まぁ,あれだけ早口でまくし立てられると,ほとんど理解できないのですが...

 なにはともあれ,どうにか下段を死守(笑)
 親子連れは,喀什の1つ手前,阿克陶で下車.
 列車は無事にほぼ定刻に喀什へ到着しました.

■また予約されていない!
 喀什では,かなりの人数の乗降があります.
 ワタシが乗車していたコンパートメントでも,幼児連れの女性を除いて,すべてが降車しました.

 駅前には,例によってタクシーの客引きがたくさんいます.
 しかも,白タクではなく,通常の免許を持っているタクシーの客引きです.
 荷物もありますし,タクシープールも見つからなかったので,この客引きタクシーに乗ることにしました.
 例によって,中国語・筆談どちらもNGなので,ホテル名を読める人を探し出して,どうにか交渉成立.
 ホテルまで30元なので,わりとまともな金額かな?
 ワタシを含めた,4人の乗客を乗せタクシーは喀什郊外をガンガン飛ばします.

 空港で最初の1名を降ろし,郊外で2名,町の中心部まで行くのはワタシ一人のようです.
 ぐるぐる走り回っていたようですが,どうにかランドマークの人民第二病院を発見.
 ホテルへ到着することができました.

 ...が,チェックインしようとして,「スタンダードでよいのか?」「1泊350元だ!」と言い出しています.
 またしても,予約が入っていないようです.
 再度エージェントへ電話し,デポジット500元支払い,どうにかチェックインしました.

■超高価夕食
 チェックインが21:00をまわっていたため,これから町中探検,食事場所探しをするにも時間が限られているので,ホテル内のレストランで久々にビール飲みながら中華でも食べることにしました.
 先ほどデポジットで500元支払ったので,手元に現金は250元ほどしかありません.
 通常は,この金額で10回食事してもお釣りが来るのですが...なんだか,このレストランものすごく高いです.
 1品180元とか,250元とか...日本で食べてもこんなにしません.
 今日は,ず~っと移動していたのでたいして空腹でもなく,炒め物1品とビール(またしても超ぬるかった!)合計220元で夕食終了.
 最大のイベント喀和線乗車の1日を終えました.


ただただ,無駄に広大
改札が始まりましたが,地域柄か沿岸部のように殺気だって我先に乗車していく人はいません.


 
とはいえ,キャリーケース置き場を確保するために,まずは車内へ...


軟臥車なので,ポットも設置されています.
昔(30年前)は,カップも置いてあったような気が?


各ベッドにはカーテンはありません.
まくら,ブランケットはあります.
扉を閉めると,コンパートメントとして独立します.
扉はロックできます.


 
ふたたびホームへ出て,車両後尾を見ますが遙か向こうです.
昔は日本のようにサボを使っていましたが,最近はみんなシールになってきています.(右)
つまり,編成の運用は路線固定ということです.



車両は,RW25G型,最高耐用速度は120km/h


 
烏魯木斉鉄道局のマークが入っています
カーテンは砂漠っぽいですね


 
列車は1往復しかありませんが,貨物はひんぱんに交換しました
列車は定刻に出発
謎の貴賓室発見(右)



駅周辺では,少しの水でも育つポプラが多く見かけられます.



出発してすぐに車内検札
乗車券を,社内用座席券に交換.
下車前にこれを再度乗車券に交換し直すのですが,いまだに何のために行っているのか不明です.
まぁ,目的地が近くなってきたので起こしてくれると考えれば良いのでしょうか?


 
定刻12:30に「墨玉」到着.
たくさん乗車してきます.
ここで,例の3人連れ親子が乗車してきました.
駅を出るとすぐに砂漠です.



そのうちの年長の方の女の子
カメラいじくっているうちに仲良くなりました.


 
続けて,時刻表に無い「二二四団」
ホームの長さは3両ほどしかありません.

駅そばでは重機がなにやらやっています.
重機のレースかもしれません.
周囲に民家の気配はありませんでした.


 
「皮山」駅の向こうに並んでいるのは街路樹でしょうか?
この駅ではほとんど乗降がありませんでした.



これまた,時刻表に無い
「闊什」ここも,ホームは短いです.


 
「叶城」そこそこ駅前は開けてきます.
ここまでで,和田を出発して3時間半
これで,本日の業務終了なのでしょうか
駅員は暇そうにしています.




「泽普」5分遅れ



軟臥はこの編成では1両しか連結されていません


 
「莎车」
5分遅れのまま
停車時間を切り詰めて,時間回復するかと思ったのですが5分停車は変わらずです.
このままずるずる遅れていくのが心配です




またしても,時刻表に無い駅
両方向に30km離れています.


 
「英吉沙」
特にイベントは無かったのですが遅れが回復しました.
駅前に大規模団地が建っています.
駅毎に,駅名標前に武装警官が立っていて,とても写真が撮りづらいです.



 
「阿克陶」
このへんから,喀什県です.
今まで見られなかったバイクもちらほら...
ここで3人連れが下車していきました.



最後の時刻表に無い駅



20:05ほぼ定刻に喀什到着
中国の西の端の都市です
まだまだ亜刈るい



大混雑でけっきょく利用しなかった食堂車
微妙な時間帯を走るので,あまり空腹では無かったのですが...


 
カシュガル駅のホームには屋根はありません.
停車時間が30分近くあるので,ホーム?上のいたるところで臨時売店が開業中です.


 
都会まで出てきましたが,やはりほこりっぽいです.
喀什站を表から見たところ.


 
夜は深航飯店の中華料理店
ホテル内の中華食堂なので,ビールがありましたが,やはり冷えていません.
謎炒め物を肴にビール飲んで本日の夕食終了


← 6.喀和線乗車1(和田站へ) 8.カシュガル市内観光(迷路そのもの旧市街) →



Top ページへ戻る
ブログへ行く